このレビューはネタバレを含みます
誰もが勇気さえあればテロに立ち向かえる。そして、テロはいつ僕たちを襲うか分からない。って感じだろうか。
実際に起きた事件を当事者である本人達が演じるっていう"アクト・オブ・キリング"的な手法が一部で使われているのが驚き。前情報なしで見たから最後にアレ?ってなってクレジット見てマジか!って驚いた。
子供時代に問題児で「いつか人を怪我させる」とか教師に決めつけで言われていた子達が、青年になって多くの人命を救うことになったというのは良いんだけど。あの長い旅行シーンは本当に必要だったのだろうか?それに、彼らは立派な大人になったって言うより無鉄砲ゆえに行動し、運良く英雄になったようにも見えたな。
軍施設の警報事件でのスペンサー暴走がクラス全員に非難されたように、勇気の使い方は間違えると蛮勇となってしまうから、そこも触れてるのは流石ってところか。
ただ、大事件を防いだのが功績なんだけど、それゆえに地味だった。テーマは良いんだろうけど映画というより報道とか大掛かりな再現映像のような気がして、どうも楽しくなかった。なるほど、そうか。みたいな鑑賞感。
余談。子供時代の主人公達を叱る大人たちが酷かった。子供に対して「口答えするな!」って大人が言うのは教育において最低最悪だと思う。まず言い分を聞いて、子が間違っているなら話し合って、道理を教えるのが大人なんじゃないだろうかと思った。