奇跡体験アンビリーバボー feat.イーストウッド
テロリストに勇敢に立ち向かい一躍ヒーローとなった3人の若者の物語。事実は小説よりも奇なりを地でいく話。
近年、実話の映画化をしまくっているイーストウッドですが、ご本人出演とは前代未聞。
っていうか、トラウマ級の事件なのに出演しちゃうのがすごい。乗客も一部はご本人なのだとか!
一体、イーストウッドはどうやって口説いたんだ⁉︎
ストーリーはテロ事件のことよりも、主に主人公3人(スペンサー、アレク、アンソニー)の少年時代から現在に至るまでの人生に焦点を当てた作りになっています。
少年時代の3人は問題児で周囲に迷惑をかけてばかりの子供でした。
確かに落ち着きがなく、ちょっと反抗的ではあるけど、普通にいい奴らでしたよね。
先生をはじめ、周囲の大人達が勝手に落ちこぼれのレッテルを貼ってしまっている印象でした。
それでも彼らはグレることなく、真っ当な青年に成長します。
スペンサーとアレクは軍人に、アンソニーは学生となります。
大人になっても交流が続いていた3人は休暇をヨーロッパで過ごすことに。
当然そこにドラマチックな運命が待ち受けているとは知らずに…。
こんなすごいことを成し遂げた3人だから、さぞ数奇な人生を歩んできたのかと思いきや、実はそんな劇的というわけでもない。挫折したり、ハメを外したり、どこにでもいる普通の若者だ。
ただ彼らの人生を通して思ったことは、人生無駄なことは何ひとつないということ。いろいろなものの積み重ねが窮地の瞬間に生かされるのかもしれない。あとはここぞという時、いかに行動に移せるか。
まぁ、これが一番難しいんですけどね…。
何はともあれ、勲章を授与された息子を見つめるお母さんたちの気持ちを思うとウルッときちゃいましたね。さぞ誇らしかったことでしょう。
だけど、今作で描かれていることが細部にわたって本当の話だとしたら、あまりにも神がかり過ぎている。正直、"運命"というものを信じざるを得ないですね。
それにしてもヨーロッパの観光パートがすごく楽しそうだった! ヨーロッパ旅行に行きたーい!
気になったのはアンソニーの自撮り棒推し(笑)。
SNS中毒気味⁉︎ 今どきの若者っぽいですけどね。
あと、ベネチアで唐突に現れたアジア系アメリカ人がめっちゃ好みだったー。物語に絡むと思いきや、即退場して残念…。