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劇場版 幼女戦記のもじゃのレビュー・感想・評価

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)
3.5
「我らこそが祖国の門番だ」

頭脳は鬼畜人事担当リーマン、見た目は幼女な超有能軍人ターニャは北方の戦いへ。帝国軍人のターニャは連邦と多国籍義勇軍に勝てるか?
人気アニメの劇場版。放送の続き、ということでテレビ版の視聴を前提にしている。しかし単純にテレビの延長ではなく、映画として単体作品のパッケージになってる。大きな違いは音。発砲や爆発の音は実写映画顔負けにこだわっていて、戦争モノのリアリズムが見える。
ターニャが主人公でその仲間たちのお話ではあるけれど、ダークヒーロー的であり、敵になるメアリー・スーの方が正義感が強く、ヒロイックに描かれる対比が面白い。
脚本は映画としてわかりやすい。オープニングでターニャ隊の有能さを示し、メアリーの顔見せまでを序盤で済ませて今作の相手だと知らせる。モスコー攻撃が転換点で中盤へ。最も見せたかった終盤の戦闘シーン前が少し退屈か。もうちょっとターニャの無双が見たかったとも思う作品。
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