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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

俳優とスタントのバディストーリーに、実際にあった殺人事件を実際とは異なる展開で絡めた、1960年代ハリウッドへのオマージュ。B級映画どまりな俳優がイタリアに招かれスパゲティウェスタンでそれなりに成功したり、そのスタント/世話役/親友がヒッピー/カルトと関わったり、俳優の隣人ポランスキー夫人シャロンテートがプラヴェライフを満喫したり、複数スレッドが進行し、クライマックスのテート殺害事件に収斂。当日の進行には時刻テロップつけて「来るぞ来るぞ」と煽り、かわす先は『わらの犬』的な素人バトル。史実と虚構、映画愛(スパゲティウェスタン含め様々なスタイルへのオマージュ)、60年代ノスタルジーなど、多要素が有機的に絡み合った豊穣な映画。タラ史的には、初期に独自スタイルを確立後、時代が彼に追いつき追い越した 21世紀、新境地を模索するも空回りが長く続いていたが、ようやくいい感じの落とし所が見つかった的な。ただ、本作には過去へのノスタルジーが強かったので、次は未来に向いて欲しいと期待
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