あ。君たち、あっちじゃなくて、こっちに向かったのか。。。
タランティーノの優しい嘘。
むかーし、むかし。
ハリウッドというところで。。。
そう。お伽噺なんだね。
シャロン・テート事件を知っていればいるほど、最後の展開を皆予想してこの物語を観ていくわけで。
ロマン・ポランスキーはもちろん、
マックイーンやブルース・リーまで出てくるときた。
でも、ぜーんぶ。布石。
そう。シャロン・テート事件を知っていればいるほど、クライマックスへの持っていきかたがズルい。
ハリウッドでの自分の役割が終わりを迎えているかつてのスター。
自虐的で、弱くてかわいい。
台詞忘れ最高だよ。さすがのレオさん。
反比例するように、ここから自分の栄光や幸せを夢見ている宝石。
自分の出演作品を観ている、希望に満ちた表情がたまらなかった。
マーゴット・ロビー。いい役者だ。
そして光が当たっていた二人と別に、光の当たらない、影の男。
この男(と犬。)が、この物語をタランティーノ節炸裂の"ハッピーエンド"に導く。
相変わらずラリった演技は最高だね。
ブラピさん。
沈む光と昇る光との対比をみせつつ、最後は優しさで、夢を昇華させてあげたね。
むかーし、むかしの物語として。
もうさ。こんな優しいフィクション(嘘)、泣けちゃうよ。
映画を愛し、古き佳き時代を愛した男のお伽噺を読み聞かせてもらった気分。
長いけど、いい時間でした。
追記:"プッシーキャット"をキュートに演じたマーガレット・クアリーは、アンディ・マクダウェルの娘さんだった!