こぅ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのこぅのレビュー・感想・評価

4.4
Q・タランティーノ第9作目で、今更出遅れ
レビュー。

タラちゃんの本作への趣味や思い入れオマージュ
ぶち込みは、タラ流【レディ・プレイヤー1】と
思ってニヤニヤ観ていた。

恐らくシャロン・テート事件を軸に肉付けして
いったのだろうが、ロマポラ夫婦登場は後半に
出して畳み掛けると勝手に予想していたが、
早くて意外だった。

ディカプーとブラピは、若い頃には出せない、今
だから の円熟した演技が堪能出来る。
併せてタラちゃんの余裕、円熟味も感じた。
'60年後半時代の【ムード再現】が心地良く、
(サントラも)浸れ特にブラピの野暮ったさ
(自然体⁈)が本作にマッチしていた。
彼が冒頭しっかりドライブする(自宅への帰り道)
シークエンスって結構新鮮だったなぁ。

ディカプーの【喜怒哀楽演技】は最高で、劇中劇の
ウエスタンは、貫禄も有り最高だった。

ロマポラ夫婦の描き方は、終盤の映画館シャロン、
ロマンの対応にも優しい 愛 が感じられた。

一方、ブルース(マイク・モー)の描き方は、、、
違う!
実際のブルースの【燃えよドラゴン】撮影時の
似たようなエピソードとは、真逆に描かれていた
(笑ったエキストラに挑発、闘いは挑まなかった
という。)


本作に出た不満意見を考察⁈してみた。

・ダラダラ長くて何が言いたいか分からなかった。

・ラストのバイオレンスがやりたかっただけだ。

脚本は、主に3つ、リック、クリフ、シャロンに
分けていて、チャプター分け(敢えてしなかった
⁈)をしていれば整理され身構えるから印象が
違ってくるが、無い為、一見各人の行動に繋がりが
無くバラバラに見えて当然であろう。
実際リックは、スタントマンのクリフと組んで一緒
に仕事というシークエンスが皆無。
無駄なシークエンスのように見えて、何かしら
無駄になっていないというのは、タラちゃんらしく、ユニークで流石だ。
要するに、大袈裟に言うと、ダラダラしてる⁈
エピソードでも全て【終盤の為の伏線】であろう。
それは、確かに アレ だけがやりたかっただけでは
無いが、本編中大人しめで来て【爆発】させたのは
否めない。

真面目に考えるようなタラちゃんからの【メッセージは無い】。
レディプレとして、好きな物、好きな事やっただけ。

こんなんは彼以外作らない⁈作れない⁈でしょう。


クライマックス、
シャロン事件を軸にして、というから構えたが、
観た者殆どの予想を良い意味で裏切って、タラ
ちゃんは、ほくそ笑んだだろう。


本作で引退⁈⁈
いや、次回ラスト作は、アレ の完結編撮るよね⁈
こぅ

こぅ