Q・タランティーノ第9作目で、今更出遅れ
レビュー。
タラちゃんの本作への趣味や思い入れオマージュ
ぶち込みは、タラ流【レディ・プレイヤー1】と
思ってニヤニヤ観ていた。
恐らくシャロン・テート事件を軸に肉付けして
いったのだろうが、ロマポラ夫婦登場は後半に
出して畳み掛けると勝手に予想していたが、
早くて意外だった。
ディカプーとブラピは、若い頃には出せない、今
だから の円熟した演技が堪能出来る。
併せてタラちゃんの余裕、円熟味も感じた。
'60年後半時代の【ムード再現】が心地良く、
(サントラも)浸れ特にブラピの野暮ったさ
(自然体⁈)が本作にマッチしていた。
彼が冒頭しっかりドライブする(自宅への帰り道)
シークエンスって結構新鮮だったなぁ。
ディカプーの【喜怒哀楽演技】は最高で、劇中劇の
ウエスタンは、貫禄も有り最高だった。
ロマポラ夫婦の描き方は、終盤の映画館シャロン、
ロマンの対応にも優しい 愛 が感じられた。
一方、ブルース(マイク・モー)の描き方は、、、
違う!
実際のブルースの【燃えよドラゴン】撮影時の
似たようなエピソードとは、真逆に描かれていた
(笑ったエキストラに挑発、闘いは挑まなかった
という。)
本作に出た不満意見を考察⁈してみた。
・ダラダラ長くて何が言いたいか分からなかった。
・ラストのバイオレンスがやりたかっただけだ。
脚本は、主に3つ、リック、クリフ、シャロンに
分けていて、チャプター分け(敢えてしなかった
⁈)をしていれば整理され身構えるから印象が
違ってくるが、無い為、一見各人の行動に繋がりが
無くバラバラに見えて当然であろう。
実際リックは、スタントマンのクリフと組んで一緒
に仕事というシークエンスが皆無。
無駄なシークエンスのように見えて、何かしら
無駄になっていないというのは、タラちゃんらしく、ユニークで流石だ。
要するに、大袈裟に言うと、ダラダラしてる⁈
エピソードでも全て【終盤の為の伏線】であろう。
それは、確かに アレ だけがやりたかっただけでは
無いが、本編中大人しめで来て【爆発】させたのは
否めない。
真面目に考えるようなタラちゃんからの【メッセージは無い】。
レディプレとして、好きな物、好きな事やっただけ。
↑
こんなんは彼以外作らない⁈作れない⁈でしょう。
クライマックス、
シャロン事件を軸にして、というから構えたが、
観た者殆どの予想を良い意味で裏切って、タラ
ちゃんは、ほくそ笑んだだろう。
本作で引退⁈⁈
いや、次回ラスト作は、アレ の完結編撮るよね⁈