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アナと世界の終わりのRenのレビュー・感想・評価

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)
3.5
これは、嫌いじゃないです。笑 まさに『ショーン・オブ・ザ・デッド』×『ハイスクール・ミュージカル』といった雰囲気のゾンビ映画でした。

学園×ゾンビ×ミュージカル+クリスマス=おもしろい。ゾンビ発生のシークエンス最高。カーストも性格も異なる高校生たちが銃も持たずにサバイブするので、身近なものを使ってゾンビをなぎ倒す!そのアイテムのチョイスがポップで斬新でした。ゾンビがトロくて単体だと特に戦闘力が高くない辺りにB級パニックもの感が出ちゃっていますが、シリアスに決めるところはそれなりに決めてくれます。なので単なるB級コメディと思っているとちょっと驚くかもしれません。

ミュージカルシーンって「感情の昂りを歌うという行為で表現する」「懊悩や葛藤など複雑な感情を歌というキャッチーなアイテムを用いて簡潔に示す」ことが大きな役割かなと思うのですが、ことこの映画に関しては、箇所箇所にぽこぽことMVが挟まっているような印象で、上記のようなミュージカルとしてはそこまで機能していないように感じます。だけど、もしこれらのミュージカルシーンがなければ、ただのB級学園ゾンビ映画に成り下がっていたので、メタ的視点から見れば大成功!

悪役はとことん嫌なやつでした。あのまま孤独に包まれて消えていくのかな。個人的に、ある人物とある人物の手が... っていうラスト付近のシーン大好きです。
それこそ『ラ・ラ・ランド』のようなクラシカルなミュージカルもいいけど、ポップス全開のミュージカルも良いなあと思った今日この頃でした。

こんなに純粋にサントラCD欲しくなったの『ハイスクール・ミュージカル』以来かも。『Break Away』『Hollywood Ending』『Turning My Life Around』『Soldier At War』『Give Them A Show』... 劇中歌がこぞって良曲なので、今すぐこの映画のプレイリスト聴いてほしいです。
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