もけ

クリード 炎の宿敵のもけのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
5.0
『クリード チャンプを継ぐ男』との二本立てで鑑賞。

素晴らしかった…
もう完全に1作目の『ロッキー』から紡がれる大河ドラマだ。
これまでのシリーズを踏まえてボクシングを通して描かれる「人生」や「家族」が、全てのキャラクターから響いてくる。

恨みをパワーにして失うもののない戦いをするドラゴ親子と、守るものが出来てそれらと共に戦うアドニスとロッキー。
勝負を決めるのは何のために戦うのかという心の強さ。
最後のドラゴ親子の在り方にも涙する。

要素は多いのにそれらが全て「何のために戦うのか」という問いとともにクライマックスの試合に集約していくのが本当に素晴らしい。
その集約はシリーズ通しての集約なので尚更。
そういう意味で、『チャンプを継ぐ男』との二本立てで観られたのは本当に良かった。

ただあのプロモーターだけは掘り下げが少なくて物足りなかったけど、今後も『クリード』が続いていくならそこでまた描かれるのを期待したい。

とりあえず、これから『炎の宿敵』を観ようという人には是非ロッキー全作と前作の『クリード チャンプを継ぐ男』を全て観てから観てほしい。
ちょっと大変だとは思うけど、MCUよりは楽だよ!
もけ

もけ