シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

トゥルー・ロマンスのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)
3.9
御都合主義ばんざい!(笑)
「ボギー、俺も男だ!」みたいな背後霊に背中を押されてムチャをする主人公、こちらの背後霊はハンフリー・ボガートではなく、エルヴィス・プレスリーだが(笑)
でも可愛いじゃんね、好きな女のために背伸びして、柄でもない事をする男って。まあ、プッツン女でないとこの男には惚れないかも知れないけど(笑)
この映画、前に冒頭だけ観て止めてたな、って思い出した。その時は忙しくなったとか、理由はあったのだが、やっぱり居たたまれない痛々しさがあるんだよね。主人公に。例えば「タクシードライバー」とか、あるいはこれよりあとの作品だけど「バッファロー'66」「ファイトクラブ」など、そういう系譜だろう。オタクでダサくて、自分の好きなことに夢中なだけの我々オタクがそんなモテる訳ないんだけど、でも映画の中でぐらい、いい目を見たっていいじゃんね!という。だから痛々しい主人公でも愉しかったです。「ゲッタウェイ」や「ショーシャンクの空に」的なエピローグもいいよね。
デニス・ホッパー=主人公父がクリストファー・ウォーケンのマフィアボスに張る意地が良い。でもコレ、今ではポリコレ的にアウトなんだろうなぁ。
ゲーリー・オールドマンやサミュエル・L・ジャクソン、ブラッド・ピットなどの贅沢な使い方も愉しい。