2019/4/5ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。
そうなんです!この日四捨五入をしたら40の男はまた映画をハシゴをしてしまったんです。
第43代アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュの副大統領であり、影の大統領と言われるほど権力を振り回し、政権を操った男ディック・チェイニーから見た9.11以降のアメリカ政治の実話物語。
「チェイニーはこんなに極悪だ!!」という協調性をメインにせず「9.11以降のブッシュ政権はダメダメだ!」ということをコメディテイストを入れながらチェイミー目線から見せられたような感じの作品でした。池上解説よりも堅苦しくなく楽しめた内容でした。
もう、オープニングからチェイミーは秘密主義だけども頑張って作ったといわんばかりのテロップを出すほどチェイミーは何をしてきたのかが描かれてました。
前半は、チェイミーが政治の道を目指すまでのいきさつ、それが終わったらいきなりえっ!!というようなテロップを出してきてびっくりしましたがテッテレェ~~と言わんばかりに後半がスタートしてブッシュ元大統領との出会いから後半が始まっていきます。
「マネーショート」の時もそうでしたが、全体を通してあまりニュースに興味がない人でもわかりやすい説明展開。フィクションも入れるけどコメディテイストも強いのでとても見やすい。私も9.11のニュースは覚えているし、この裏ではこんなことがあった、イラク戦争やアルカイダのことなどがあった時のチェイミーの行動、すでに、ニュースをご存じの人は表はこうだけど裏はとてつもないことになっていたということなどを、当時の映像らしさの演出表現は私は好きでしたねぇ~。そして、クライマックスのシーンはぞくぞくっときましたねぇ。自己主張強いけど、納得する面も一部ありと言えるシーンはご注目あれ。
そして、キャストメンバーがまぁ~全員そっくり!
ブッシュを演じたサム・ロックウェル。立候補当時から評判が悪い男でな~んか頼りなさそうなのがハッキリ見えてくるし、初めて牧場でチェイミーと話し合っているシーンはブッシュがのび太くんチェイミーがドラえもんのように見えてきたのは私だけでしょうか(笑)
でも、やっぱすげぇのはチェイミーを演じたクリスチャンベール!!もうザ・カメレオン役者ですよ。ダークナイトシリーズは大好きなのであんだけガラッと変わってチェイミーそっくりにさせちゃうそしてマネちゃう演技力。「チャーチル」を演じたゲイリー・オールドマン、「西郷どん」を演じた鈴木亮平もすごかったけど、その次にすげぇと感じました。
政治好きな人にも一度見てもらいたい。
私は、海外ドラマ「ハウスオブカード」も好きで、まさにこの作品は「実録ハウスオブカード」と言わんばかりの作品なので、あの出来事の裏話、この作品で学んでみてはいかがでしょうか。