パケ猫パケたん

サイコパス-連続殺人犯たちの夜-のパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

3.0
まぁ気分転換に、B級ぽい映画をチョイスして鑑賞。

見るからに、殺人鬼らしい、『シャイニング』のジャック・ニコルソンみたいな眼をした、ヤバい男が処刑されて、そいつの霊魂が複数の男女に乗り移って、それぞれが、新しいサイコな殺人を始めるという、不思議なホラーなお話し。いや、色彩が綺麗なので、サイコ・ファンタジーかな。

炎や、歌姫、仮面に拘る描写や、アートなところはデヴィッド・リンチを彷彿とさせる。スプリット・スクリーンの多用とシャープな編集は、デ・パルマ的である。
あと、美女の顔に赤と青のライトの点滅するところや、先端恐怖を燻らせるところは、ダリオ・アルジェントであり、
手術道具の妖しさは、クローネンバーグだよなぁ。

上記の恐怖の巨匠たちのパクりの連続かと思えば、意外と、それぞれ咀嚼しており(リアルにヤバい奴にも近づく作業w)自分の感覚でも撮っている感じがした、のは、好印象(^_-)

白い仮面から、若いサイコ美女の長いまつ毛が、飛び出しているのは可愛らしい。また、年を食っているほうの美魔女の血に濡れた手は、ぞっとした。この美魔女一人のサイコ・ホラーも観たかったなぁ。(アシュリー・ベルたん♪だそうで。)

関係の無い、複数のサイコ・キラーが、
殺人するさまを、クロス・カッティングで撮るのは、デ・パルマ以上に狂っているが映画的な描写(^o^)

ただし、サイコな魂が憑依する設定が、不可思議で、サイコは生まれつきのサイコな筈だよ~。しかも、一人に一つづつ大切な命~♪の筈だよ。魂が分岐してんじゃん。そして、各々が殺しの流儀を持っていて、初犯じゃない。~ザ・プロフェッショナル~じゃんo(^o^)o  わけがわからん😵🌀

【残酷描写が緩め】であり、わざと1960年代のホラー映画、マリオ・バーバの映画を再構築しているような感じで、ファンタジーでしたなぁ。とっても、ニッチなところを狙った映画なので、面白さを感じるのは、通常では、難度が高めだったかも、です。