伊坂幸太郎の小説を韓国で映画化。日本でも堺雅人主演で2010年に映画化されているけど、今回はカン・ドンウォンが主演という事で、日本版と顔が似ている俳優を選んでいるような気がして微笑ましい。
韓国らしく、予想通りアクション要素がパワーアップしている。日本版のラストに仕掛けられたトリックが排除され、代わりにヒーロー物としてすっきりエンディングを迎えるのも、これはこれでありなのかもしれない。
しかし、タイトルに込められた意味が「主人公がビートルズを好きだったから」のみに簡略化されているのは頂けない。ポール・マッカトニーがこの曲に込めた意味に言及しないと、青春時代の仲間が再び集まるストーリーに繋がらないでしょうが!
ビートルズが演奏する「ゴールデン・スランバー」をそのまま使用できない事情は日本版と同じとは言え、ビートルズを敬愛する斉藤和義によるカバーと比較すると、韓国版のカバーは聞き当たりの良いポップス風で魅力に乏しい。
余談だけど、チャンガの会長ことユ・ジェミョンも出演している。