これは北山さんより、多部さんの方が上手かもしれませんね。
もちろん北山さんのプライドを捨てた演技もいいのですが、多部さんの泣く演技は圧巻でした。思わずもらい泣きしました。
着ぐるみの顔のところが空いていて良かったですね。あれがなかったら苦しいでしょうね。
あと子役の女の子は演技すごいですね。北山さんの着ぐるみが目の前にあるはずなのにないように装い演技を続けるのは高い技術が必要な気もしますが、それをやってのけるのがさすがだと思いました。
しかし、ラストで北山さんのキャラが漫画を書くチャンスを得るのですが、手だけが写り、本人が書いていないのがバレバレでした。「日日是好日」樹木さんとまでは言いませんが本人に少しでも書かせて欲しかったです。
北山さんのグウタラぶりは凄かったですね。パチンコに競輪に一番やっちゃいけないパターンですね。お酒飲まないだけいいのかもしれません。
それにしても一人っ子が新生児に対する不安を抱くとはいいところに目をつけましたね。脚本が数れてる証拠です。
あと要さんやバカリズムさんはハマり役でしたね。あの北山さんが連載してる会社の子の葬式での泣きっぷりはいかにも映画っぽかったです。葬式でも普通あんなこと言わないですよ。
それにしても明るく振る舞う多部さんの姿は献身的でいいですね。あの子が暗いからそう言う時こそ明るくしなきゃと言う感じですね。まあ遺言もあるでしょうけど・・・。
それにしても父親と娘というのは家族の永遠のテーマな気がします。母親と息子ならまた違っていたんでしょうけど、娘は父親が初恋の人という子が多い気がします。思い過ごしかもしれませんが・・・。
あとホワイトネスからホワイテストとイチイチ言い換えなくても彼女の名前ですからどっちでも良かったですね。あの女優さんの演技は良かったですね。
それにしてもこの作品は猫になるというのがどういうことなのかを猫の視点で考えてるところがすごいですね。なかなか猫の心理というのは普段考えないものですからね。参考になります。でも、猫がテーブルに乗って唐揚げを食べるのはどうなんでしょうね。ありえないです。
展望台のシーンは良かったですし、笑えました。ついにトラさん死亡かと思いました。
あと女の子が”勝ってだって”と言ったその後に”言ってねえけどな”は爆笑ものでした。
私も高校時代は演劇部でした。なので2年の時にカッコいい先生をやった後に3年の時にカエルをやらされて挙げ句の果てに舞台で死にましたからね。プライドを捨てるということがどういうことなのかはわかってるつもりです。
あと、いろんな人が見にくる作品でああいった着ぐるみを着て何かを演じるというのは度胸と覚悟がいるものです。でも、魅力的です。高校の演劇部も今となってはいい思い出です。
あと、クラスルームのシーンは現実味がなかったのが残念です。事業参観で親の前であんなにはしゃぐ子は問題があると思います。映画という感じです。
あと救急隊の”あっちいけ”はリアルでした。
まあ、こんな感じです。家族の暖かさ、温もり、絆を感じられる作品です。ホッコリさせられる作品です。
2019年 今のところ映画トップ10!
1月から3月までに劇場で観た作品が対象です。
1あの日のオルガン
2スパイダーマン スパイダーバース
3ファーストマン
4グリーンブック
5女王陛下のお気に入り
6キャプテン マーベル
7雪の華
8トラさん
9運び屋
10ミスター ガラス