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カツベン!のmakoのレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
3.7
観たい映画が重なってて時間調整し、この日は2本鑑賞。
1本目は本作。

無声映画時代、海外では字幕でしたが、日本では楽士が音楽を奏で、活動弁士が映画を解釈し説明し語っていた。カツベンは日本特有のものだったそうです。
人気の活弁士には客がつくので、人気の活弁士と契約することは映画館にとって重要課題であったそうです。
本作には個性豊かな活弁士が登場します。
女性ファンが多い活弁士に高良健吾。
七色の声を持つ活弁士に永瀬正敏。
汗っかきな活弁士の藤田甘路。
それぞれ特徴があり楽しかったです♪

活弁士の解釈で同じ映画でも別物になってしまう。
私はそれぞれの活弁士が解釈して語ってるって知らなかったから新鮮でした。
上手い活弁士がいれば、下手な活弁士もいる。本作を観たら実際に活弁士付きで映画を観たいと思いました。

主演の成田凌さんは活動弁士役ということで半年特訓したそうです。
それが役としても活きていて素晴らしい活弁士役でした。
出演者が豪華でした。無声映画は昔の作品かと思ったら違っていてその中に出てくる俳優さんが誰か発見するのも楽しかったです♪

ドタバタコメディ✕捕物✕淡い恋など設定は面白かったですが、突き抜けたものがあればもっと面白いと思った。あと少し惜しかったな。
ラストの木戸銭にグッときました♪

エンドロールで流れる奥田民生さんの「カツベン節」もよかった♪ 懐かしい感じがして映画と合ってました♪

私が観た回には介護士さんが数名付き添い、ご年配の方々10数人と鑑賞されてて楽しまれていました♪

劇場鑑賞 #121
2019 #176
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