Melko

来るのMelkoのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.6
「お子さんは?」「いません。いないし要らないっす。あんな不気味で厄介な生き物」

「遅くとも明日中にカタをつけます」

「取り戻したいですか?子供はお嫌いでしょ。」

原作未読。
んぁぁ、疲れた。これは体調万全で仕事早めに上がれた今日見て良かった〜
残業確定してる明日見てたら、見た後とんでもないことになるとこだった。
ラストのセリフ「なんだよそれ」
いやホンマそれよ。なんだよそれ。
なんだよこの映画!

2時間14分
長いけど、長くない。テイストを変えながらも様々にこちらのHPを削ってくる怒涛の映像ラッシュに、ちょい疲れて3回ぐらい一時停止したけど、時間の長さはあまり気にならなかった。あっとゆうまだった感覚。
ただ、見た後残るのは、「で?」感
肝心の「ソレ」が最強で最恐なのはよく分かったけど、じゃあなんなのよ、が明かされないからモヤモヤ。
噂に聞いてた除霊アベンジャーズな展開はちょっとグッときたけど、ラスト30分のうちの15分ぐらいだからめちゃくちゃ物足りないし、1番頂けないのは、他人の子供のために奮闘する琴子の周りを、無力な外野2人がウロチョロ余計なことするせいで良くない方向へ向かうこと。
おいお前ら引っ込んでろよ!
「仕事の邪魔しないでください」だよね、マジで。
柴田理恵ももっとカッコ良いのかと思ったから、肩透かし。普通の気のいい優しいおばちゃんだった。

1/4が最恐霊との対決
残り3/4は、「人怖」だと思うのです私は。
だからこそ精神的な削られがハンパない。
悪霊の仕業で全て片づけられた方がいくらかマシに感じたぐらいだ。
ホントに怖いのは人間。

夫と妻 それぞれが抱える心の闇と、相手へ募る不満
理想と現実
偽りの笑顔 誰も助けてくれないのは、自分が誰も助けてこなかったからなのだと思うよ

妻夫木演じる夫も、黒木華演じる妻も、いるよ、こうゆう人たち。
そして、夫の部下や友人も、こんな人、いるいる。
やられる側たちの役者の演技は皆素晴らしかった。それぞれが、もう役そのものだった。
だからこそ、大切なパートである岡田くんと小松菜奈の役不足感を私は感じてしまった。
松たか子は良かったと思う。この人はこうゆう路線合うよなー。
霊より怖かったのは、無念の仲野太賀の表情……かわいそうに。。

役者の演技も、画のビビらせ方もなかなか良かったのでは?と思いつつ、この作品に対して微妙な気持ちになるのは、挿入歌が全然合ってないからな気がする…カッコいい系の曲にするにしても、ネオテクノグランジ(うまく言えないけど)的なのではないのよ。変にカッコつけてる感じ。
もっとおもろサイコな曲に振り切った方が良かったのでは。

オムライスの歌、映像付きは興醒めしました。あれは良くないねー。
もう笑わせたいのか怖がらせたいのかブレブレよ。
きっと、これは全てギャグで、笑わせたかったのかな?
Melko

Melko