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ヘレディタリー/継承の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

カルト内「女王」の孫娘が、その位を知らずとして継承し、事故死後に兄に憑依し「王」となる。オカルト映画として、超自然現象が特定の領域である程度、リアルであるという前提があるわけだが、その前提が終盤までつかみにくい作品、言い換えると、ホラー系の中でも何がテーマなのか、そして話が終着する方向が予想しにくい作品で、これが本作の特徴でもあるだろう。視点が、前半の母から後半の兄へと移るのも、この特徴を強めている。大きくはローズマリー系の、超自然現象を崇拝し操る人々のカルトに巻きこまれた一家の話で、エクソシストなどへのオマージュが散りばめられる。伏線とその回収が丁寧で、精巧に構築された映画だが、内容的に面白みは薄かった。トニコレの演技は安定。(ティルトでなく)垂直方向に移動など、自在に動くカメラワークが秀逸(「裁かるるジャンヌ」にもあった、上下逆から正に、カメラが垂直方向に 180度回転するショットも)。劇伴はオケの特殊奏法を贅沢に使用(一部または大部分シンセかも
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