わしかずまの中の人

フード・インクのわしかずまの中の人のレビュー・感想・評価

フード・インク(2008年製作の映画)
3.8


【あらすじ】
アメリカ国内における巨大化した農業市場。
広大な農場に散布される農薬や、遺伝子組み換えなど、アメリカの食品産業に潜む問題点に切り込んでいく。
また、大量生産低コストの裏事情とリスクを伝えるとともに、オーガニック・フードの価値を訴えているドキュメンタリー映画。



👇以下、ネタバレ含みます👇
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【所感】
この50年、アメリカ🇺🇸の食生活は劇的に変化した。
農業が工業に変わり、巨大企業に支配された食生活。
そこには四季の概念がなく、人工的な食品で溢れている。
「食品」と定義されたモノを作り、それを消費者が食べているという事実。
急激な成長により、自分の体重を支えきれない鶏🐓たちは、もはや動物ではなく、稼ぐための道具でしかない。

CAFOという、集中家畜飼育場に集められた牛は、コーン🌽を食べさせられる。
理由は安いから。
安くて万能なコーンを寡占企業が大量に栽培し、それを家畜に無理矢理食べさせ、安く肉を提供する。
しかし、コーンを家畜に食べさせたことが原因で、O-157の新株や大腸菌が発生するという、恐ろしい事実。
表現は悪いけど、これってもはやう○こ食ってるのと変わんないじゃん😰

まあ普通に考えて、1ドルのハンバーガーっておかしいよな。
身体に良くないのはわかるけど、いったいどれぐらい良くないのか。
想像しない方がいいのかも🙄
オーガニックが良いというより、元が酷過ぎて、オーガニック選ばないと安心して食べられないということだね。

家畜たちの扱いだけでなく、労働者への扱いもひどい。
日本のブラック企業がまだ生ぬるいと感じてしまう。
もはや、某国の強制労働と変わらないじゃん。
そこまでして安く食品を手に入れる必要なんからないよね。

【まとめ】
印象的なジャケット写真が全てを物語っている。
正直、ここまでアメリカの食品がやばいとは思いませんでした(過去の出来事だとしても)
日本もこのまでてはないにしても、安さを優先し、家畜に非人道的な行為を強いる事によって食を支えているという面は否定できない。
「巨大食品加工場の壁をガラス張りにすれば、フードシステムは変わるよ。」
これは間違いないと思う。
生のある動物たちのために、そして、我々人類のためにも、健全な食生活を。