じゃん

カセットテープ・ダイアリーズのじゃんのレビュー・感想・評価

3.8
英国で育ったボスのファンのパキスタン人の青春物語。

ブルーススプリングスティーンファンには絶対見て欲しい。

映画を見てるかなりの間、ボスの曲がかかり続けるのだ。これだけでもう幸せになれる。しかも訳詩も字幕に出るのでより深く感じられる。映画の内容と伴って泣けてくる。

しかも選曲がいかにもなボーンインザUSA辺りではなく、70年代のブルース多めなのだ。
わかってるなあという選曲。

許可を出したボスも偉いと言いたくなる。
ボウイオマージュのやつとかは許可出なくてほんと残念だった。

映画自体の出来も、父親との衝突、人種差別などを盛り込み青春映画として素晴らしい。ちょっとすんなり成功し過ぎだが。

リトルダンサーやロケットボーイズが好きな人は是非。

一つ不満なのは、親父との和解。
もう少し丁寧に和解して欲しかったな。
あれではちょっと…

お隣の応援してくれる白人のお爺さんは良い味出してる。

原作本人はボスのライブに何十回も行っていて羨ましい笑

原題は映画の重要なテーマなのだが、改変してるのはちょっとどうなのかなあ。

そこまでやるなら、ベッカムに憧れてみたいに、スプリングスティーンに憧れてくらいまでやっても良かったかと。

てか、今気付いたのだけど、監督がベッカムに憧れての人だった!笑

やはり英国マイノリティを描いてる良い監督さんでした。

グリンダチャーダ監督の、他の作品、特に英国総督も見てみたくなった。