序盤はルール説明。
中盤はホッコリ系ドラマ。
終盤はまさかのノーラン。
序盤は完全にルール説明。ノーラン映画のような視覚的な説明やあやふやな説明ではなく、ガッツリ文字でルール説明。ルールが分かりやすいというメリットはあるけれど、映画的な面白さがないというデメリットもある。それとは別にイラついたのは、5つのルールを読んでいる途中の3個目で急にタイトル場面に移行するため残りの2つが読めなかったこと。言葉で説明するのが難しいけど観た人なら分かると思います。イラッと来ますよ（笑）。
中盤はヒューマンドラマ。薬師丸ひろ子と松重豊の絡みが本当に泣ける。特に松重さんの演技がスゴい。血生臭いアクション映画を主食にしていて、涙とは無縁なはずのこの僕ですらウルッと来てしまった…。この夫婦の話と旅館の姉妹の話はかなり来ましたね。感動レベルだとここら辺がMAX。
終盤はまさかのノーラン節が炸裂。全体的に『インセプション』のような展開。誰もやったことのない二重逆行への挑戦、戻れなかったら終わりのない虚無に落ちる、大したことのない真実、バカな登場人物…全てに『インセプション』っぽさを感じた（これはノーラン教徒の僕が過剰に反応しているだけですが…）。こうなってくると感動とかそういう感情はなくなってシンプルにSF的な面白さになってきましたね。
今回残念だったのは有村架純にイライラしてしまったことです。キャラの性格が好きじゃなかったので可愛さよりもイラつきが勝ってしまいました。可愛さが勝ってたらもうちょっと作品全体の評価も高かったと思います。以上です（笑）。
