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アイネクライネナハトムジークのmuraのレビュー・感想・評価

3.8
伊坂幸太郎とのコラボレーション、斉藤和義の『ベリーベリーストロング』の映像化。しかも『愛がなんだ』が忘れられない今泉力哉が監督となると…ってことで見てみた。

美容師の美奈子は電話の会話だけでひとりの男とつながる。相手は「ジム職」(ボクサー)のウィンストン小野。彼の世界タイトルマッチのさなか、街灯でアンケートへの協力を求める佐藤は、ようやく協力者を得る。特売を忘れないように手に「シャンプー」と記す紗季。佐藤の先輩・藤間は妻が出ていったことに落ちこむ。藤間と妻との出会いは、落とした財布を拾ってあげたこと。さて、「劇的な出会い」とは何なのか…って話。

小っ恥ずかしい感じ。でもしつこくはないし、まぁこういうのも悪くはないかも。とくに10年後を描くところは、「劇的な出会い」もそううまくいくものではないことを示していて、嘘くさくないか。

しかし三浦春馬も多部未華子もいい感じに歳をとったなと。大人の恋愛の映画が合うようになった。俳優の成長を見るだけでも映画の醍醐味かと思う。
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