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この道のmakoのレビュー・感想・評価

この道(2018年製作の映画)
4.0
北原白秋の事は、私の地元のお隣の市柳川市に北原白秋生家があったので名前は知っていました。でも詳しく知らなくて今作は是非観たいと思っていました。 
ただ山田耕筰役がAKIRAということで大丈夫かな~(失礼^_^;)と思い、期待は低めで鑑賞しました。 

いやいや、舐めててすみませんm(_ _)m 
良かったです♪ 

北原白秋って、結構ダメンズだったんですね^_^; 
でも少年の心を持っている純粋な人じゃないかなと思いました。女性にだらしない所はあるけど、才能は素晴らしいと思いました。 
今作では白秋が手がけた童謡の詩がいくつも出てきて、ほとんど知ってる童謡ばかりで驚きました。 
特に「ゆりかごのうた」は息子達の子守唄として歌っていたので感慨にふけりました。 
人にも恵まれていて与謝野鉄幹、晶子夫妻にはお世話になっていたようでした。 
特に晶子さんは良きアドバイザーであり、母のようでした。 

山田耕筰は童謡の作曲家としか認識がありませんでしたがこの方も素晴らしい才能の持ち主だったことを知ることができました。白秋と違い勤勉で真面目な方でした。 
私の中の山田耕筰作品といえば「待ちぼうけ」かな。のんびりした感じの曲で大好きです♪ 

そんな二人が鈴木三重吉を介して出会い、いくつもの童謡が生まれた。 
誰もが一度は口ずさんだ童謡が今作ではいくつも出てきます。 

心配していた山田耕筰役のAKIRAの演技ですが違和感なく良かったです。実直な山田耕筰を好演していました。 
白秋役の大森南朋はダメンズを上手く演じていました。やっぱり上手い! 
与謝野晶子役の羽田美智子は、白秋を温かく見守る晶子を上手く演じていました。 

予想以上に良い映画でした♪ 
ただ一つ気になったのは心境を表す劇伴がわざとらしく感じ聴こえてちょっと興ざめしてしまった。 
その他は良かったです♪ 
あとエンディングに流れる主題歌も良かったです。 
この映画に合わせて「この道」をEXILEのATSUSHIが歌っていて、映画の余韻に浸ることができました。 

観て良かったです(๑•̀ㅁ•́๑)✧ 


劇場鑑賞 #8
2019 #10
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