このレビューはネタバレを含みます
まだ大戦が終わって70年ちょっとしか経っていないのだということを娘の腕の刺青に見ることができたり、色褪せることのないフラッシュバックからいま生き残っているのは当時多感な年頃だった人たちばかりなのだということが痛いほど伝わってきたりと、改めて戦後というものを考えてみるいい機会になったというか、そうやってふんわりしたことを書いてお茶を濁している自分が情けないというか。
あと、これは好みの問題で、いちゃもんの類なのだけれども、個人的には旅に出る前のくだりをまるまるカットしてもらって、主人公の旅路を通して過去と現在を体験できるような作りにしてくれたらもっと好みだったのになあとは。