望みを叶えるために、悪事を犯し、
他者の幸せを奪う。
そうアドバイスをする主人公は悪魔なのか?
彼にアドバイスをもらいに来る客は
皆何かの苦しみからの逃げや渇望を訴えかける。
それに対して9割は悪事を働くことを主人公は進めるが、
その悪事を行うことが真の目的ではないことが段々とわかってくる。
彼らの苦しみや渇望に
真正面から向き合うことが大事だと感じてくる。
人生とはそういうものだ。
常に苦しいことや何か渇望することを持ってる。
それにまっすぐ向き合えば、
自ずと幸せになれる。
しかし、それと向き合わない楽さを取るのであれば、
代償は付いてくる。
しかし、その代償の存在を感じないと、
人はまっすぐ向き合うことはできないのが事実。
だからこそ、彼は代償となるミッションを客に与えていく。
このように、
この映画はよくよく考えたら当たり前のことを実は描いている。
しかし、それでも人は争うのだということが感じられる。
依頼に来る客たちは悪事を実行しようとみんな行う。
断固断る者はいない。
それほど自分の欲望に忠実なのだ。
まさに劇中に出て来るように「怪物」。
だから、こそ目の前のものに向き合わなきゃなとは自ずと思う仕掛けはさすが。
ワンシチュエーションで、
淡々そうに進む印象あったから期待してなかったけど、
意外と緩急つける演出で飽きなかった。
頭の中でいろいろな考えるから、
『GUILTY』と似てるね。