しろくま

九月の恋と出会うまでのしろくまのレビュー・感想・評価

九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)
3.3
《時空を超えたラブストーリーと見せかけて😱😱》
〝こちら1年後の未来です。信じられないかもしれませんが、このエアコンの穴が時空を隔てて、僕の部屋と北村さんの部屋をつないでいるんです。助けてください〟

山本透監督の作品と言えば、戦国時代に高校生がタイムスリップする〝ブレイブ/群青戦記〟が〝漂流教室〟っぽくて衝撃作だったけど、本作もそっち系で、韓国映画の〝シグナル〟みたいに未来と交信することができるようになった女の子(川口春奈)の話で、未来からの願いを聞いて、隣人の平野(高橋一生)を尾行し、今を変えることで最悪の事態を回避しようという王道なんだけど…。

〝過去を塗り替えるってことは運命に逆らったってことだから、何かしら不具合というか、予想だにしない未来が生まれてしまう可能性がある〟と一生さんに言われて、めっちゃビビッて😱😱殺されたり消えてしまう妄想に憑りつかれて眠れなくなってしまう春奈ちゃん。〝バック・トゥ・ザ・フューチャー〟みたいに写真に映った自分が消えたり、自分の腕が透けて見えたりすれば、一生さんの言っていることに納得がいくけど…。春奈ちゃんが〝本当にそうなるか分からないのに〟と言っても〝バカなことは言わないで!正確に再現しないと、あなたは死んでしまうんだ〟と怒鳴りつけられ…。

ということで、今を時めく最強な二人のラブストーリーと見せかけて、実は相手の恐怖心を煽って洗脳していくマニュアルのようなホラー映画😱😱。この後、洗脳された春奈ちゃんは呪縛から解放されるのか、それとも…。一生さんの巧みな話術で洗脳状態が続くとすれば、その先に待っているものは、いったい何?

視聴メモ:2023.03.02/043/GYAO
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