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騙し絵の牙のsanbonのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
3.7
[省エネ版]

タイトルから安直に連想させたような煽り文句が絶妙にスベっている。

騙し合いバトルなんて、一体どこで誰がやり合ってたんだろうか。

視聴者の多くは、本編を観るかどうかを予告や宣伝物を通して決定している。

もし、内容度外視で観衆を煽動する事だけが目的で考えられているのだとすれば、正に今作が問題に掲げているような古い体制の悪習が、映画の配給会社などにも同様に存在しているのだろう。

古くから、日本の配給会社のセンスは終わってると揶揄され続けているが、それらも正にそういう事なんだろうと容易に想像が出来る。

でなきゃ、コンシューマーの意見がこれだけ無視される意味が分からない。

こういう業界人は、己のセンスを競いあって成り上がっているんではないのだろうか。

だったらこれだけBtoCの間で感覚に齟齬が生じるのはおかしな話である。

ところで「騙し絵の牙」って結局どういう意味だった??
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