シャトニーニ

チコと鮫のシャトニーニのレビュー・感想・評価

チコと鮫(1962年製作の映画)
4.2
ジェットストリィーム(エコー)

機長はシャトニーニがつとめます、古い映画への幻想飛行。皆様を映画への旅へ、お連れします。

当機から見えますのは、1962年のイタリア映画『チコと鮫』
タヒチの小さな島での、少年少女と一匹のサメのやさしい映画。母が昔みたといって、DVD化されたので一緒に見ていました。画家ゴーギャンも愛した青い海と自然、原風景の中での島民の生活をキャメラが今に残す傑作。

家族(12人兄弟!)と共に漁を営むチコ。魚以外にも真珠母貝を採ったり、観光客ともふれあいながら育ちます。やってきた華僑の少女ディアナとも仲良くなったり、魚と話せた元祈祷師の胡散臭い爺さんがいたりで、おおらかな少年時代です。
迷い込んだ子供のサメをチコはペットのように飼いますが、やがてサメとチコの間に絆のようなものが芽生えていき。。。。ここまでが第一部。

第二部からは成長したチコや、開発されて変わっていく町並み、そして美しく成長したディアナとの再会があります。子供のままサメとたわむれるチコがどうなっていくのか、古い映画ながら見ていて飽きません。
フランチェスコ・デ・マージによる音楽も心地よく、ハンモックで涼しい夏にうたた寝するような、ゆるやかな時間が過ごせそうです。じぇっとすとぉりぃぃぃぃむ(しつこい)



『グランブルー』『フリーウィリー』など、海の生き物と戯れる主人公はいましたが、まさか親友が人食い鮫って。。。サメ怖い人にはおっかなくも、友情っていいなと涙腺がほろほろ刺激されるタイプの映画。鮫のほろほろ系というと、なんか食べログっぽい。