ひろぽん

翔んで埼玉のひろぽんのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.5
『翔んで埼玉』1作目

娘の結納のため東京へと向かう埼玉在住の菅原家。その道中車内のラジオで、ある伝説の物語が流れ始めた。それは、東京屈指の名門校・白鵬堂学院を舞台に、生徒会長・壇ノ浦百美と、アメリカ帰りの転校生・麻実麗の出会いから語られる。アメリカ帰りの麗は、実は手形制度の撤廃を求める"埼玉解放戦線”のメンバーだった。埼玉県人を庇う麗に納得のいかなかった百美だが、なぜか麗に心を惹かれていき、次第に東京と埼玉、そして千葉をも巻き込んだ抗争に巻き込まれていく。果たして手形制度の撤廃をすることができるのかという物語。


盛大に埼玉県をディスりまくったコメディ作品。埼玉県民が東京に出入りするためには、通行手形というものがなければ自由に出入りすることができない。東京へ行っても自由に行動ができず、見つかってしまうと追放されてしまう。そんな東京人から虐げられている埼玉県人を救うために麻実麗が埼玉解放戦線のメンバーを率いて通行手形を撤廃するために奮闘していくお話。

関東圏に住んでいると分かる小ネタが散りばめられているので、知っている人なら楽しめる内容だと思う。自分は埼玉県にも少し住んでいた事があり、現在は東京に住んでいるからあるあるネタが面白くて楽しめた。

埼玉に住んでいた時は西武池袋線を使ってよく池袋に行っていたから、池袋にいるほとんどの人は埼玉県民率が高いみたいなことよく聞いた気がする。

周波数79.5MHzの『FM NACK5』は昔埼玉に住んでいる時によく聴いていたけど、普通に面白くて好きな番組だった。水色のうさぎの公式マスコットキャラクターの「らじっと君」がいることは知らなかったけど、可愛くて好き。

大都市東京に認められるために競い合う犬猿の仲の埼玉県と千葉県。東京と同等の扱いをされている神奈川県。未確認生物がいるとされる自然豊かな僻地の群馬県という構図が分かりやすかった。それぞれの特徴をよく捉えているなと思った。埼玉を相当ディスってるけど、それ以上に群馬の扱いが酷すぎて笑った。

埼玉県VS千葉県のご当地有名人の出身地対決が面白くて1番好きだった。

☆埼玉県
・高見沢俊彦
・反町隆史
・竹野内豊

★千葉県
・YOSHIKI(X JAPAN)
・真木よう子
・桐谷美玲
・小島よしお
・小倉優子
・市原悦子

小島よしおと小倉優子が作中弱いと言われてるのは笑った。

BL系要素も含みつつ、GACKTと二階堂ふみの容姿は美しく2人とも際立っていた。何でも有りの世界観で、高校も宝塚みたいな雰囲気だから高校生という設定も全く違和感なかった。

英語はもちろんフランス語、スペイン語、中国語も流暢に話せるGACKT。さらには、東京テイスティングという東京のどこの場所かの匂い当てをもこなしてしまう格付け要素もGACKTらしさが出ていて良かった。

GACKTと伊勢谷友介の男色シーンは不思議な空間だった。GACKTが喘いでる姿は見ているこっちが恥ずかしくなる。

エンディングのはなわの『埼玉県のうた』も面白く最後まで楽しめるのが良い。

くだらない茶番劇を全力でやる頭を使わない系だから気軽に観れる作品。埼玉県民の人は人によっては好き嫌い分かれそう。
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