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翔んで埼玉のalmosteverydayのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.5
大の大人が揃いも揃って全力でバカをやる圧倒的爽快感、好き…!

公式サイトが充実しすぎて、特にバカっぽさが突き抜けているシーンあれこれを茶番劇アワードと称して再掲するだけならまだしも、このためだけにわざわざ別のドメインまで取得するという並々ならぬ熱の入りよう、嫌いじゃないです。どこまでも全力。狙いすぎとかあざとすぎとかいう気は正直しないでもないけれど、演者スタッフ全部ひっくるめてここまでチーム一丸となれるのならば天晴ってもんでしょう。

個人的に意表を突かれたのは、5秒後に消滅するビデオを託された伝令こと猿橋が岡山天音だったこと。む、無駄遣いが過ぎるぜ…!他には、埼玉軍が快哉を叫ぶ場面で東郷と岩村がどさくさにまぎれてイチャイチャするところ、都庁討ち入りの場面でモブ映像にしれっと別の映像(東京マラソンとか)が混ざってるところなんかがツボでした。あー、笑った笑った。

いい機会なのでここらではっきりさせておきたいんですけど、「ふぐすま」とか「フグスマ」とか言ったり書いたりして許されるのはそれなりに長く福島に住んだりなんだりしたことのある人だけですからね?縁もゆかりも愛もないひとにやられたらその瞬間に心の中で法螺貝吹いて戦闘態勢整えますんでそこんとこよろしくお願いします。

…みたいな湿った郷土愛があるにはあってもそこはそれ、これがギャグとして成立し得るユルさとぬるさと鷹揚さはなんだかんだ言って関東圏の一員たるがゆえの余裕ってやつですよね…と東北民は思ったのでした。群馬や栃木があの扱いなら、勿来&白河の関以北は氷河時代と思われててもおかしくなさそう。
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