ここんとこずっと劇場へ足を運ぶたび予告編を目にしていて、そのつど毎回「70年代ものってことはわかる。わかるけど、それにしたって主演ふたりともやけにモッサリしてんな、垢抜けないなあ」と首をひねっていたは>>続きを読む
仙台短篇映画祭にて、岸野雄一さんによるティーチイン付き上映。ごく短い挨拶の後にまずは鑑賞、のち40分の解説という内容でした。
例によって作品情報を一切インプットすることなく臨みましたが、タイトルバッ>>続きを読む
本作に限らず、ほとんどの映画は事前情報をなるべく入れずに臨むのが常なんですけど、今日に限ってはこれが完全に裏目に出たと感じております。何しろ「昔」「しばらく後」「さらにその後」という3つの視点が目まぐ>>続きを読む
たまたま聴いた「腕塚」があまりに格好よかったので完全にアヴちゃん目当てで劇場へ向かったんですが、よくよく観たら監督・湯浅政明×キャラクター原案・松本大洋とのことで俄然期待が高まりました。これってつまり>>続きを読む
当初の上映館、この辺りだとTOHOシネマズこっきりで「シネコンで観るマイク・ミルズ×ホアキン・フェニックス…?味気ねえ、ってか風情がねえ!福島でも山形でもいい、遠征だ遠征だ!」とプンスコしてたんですけ>>続きを読む
昨年観た「燃ゆる女の肖像」がたいへん素晴らしく印象深かったので、その監督が共同脚本を務めたという本作にも俄然興味が湧いてきたところです。
ざっくり言えば「3人の男女がくっついたり離れたりしてるところ>>続きを読む
正直言ってスパークスのことは断片的にしか、いやほとんど何も知らないに等しい状態で臨みました。いや、曲がりなりにも名盤と讃えられるアルバムくらいは聴いてきた、とは言え「いかんせんディスコグラフィーが膨大>>続きを読む
まずは冒頭、物語の前日譚をああいう形で提示してみせるのか…!と感心しました。本編開始後も様々な想像をかき立てられる良い導入部ですね。役者さんがあまり巧くないのも、古びた酒店の懐かしい佇まいやそれなりに>>続きを読む
もうね、待ったよ。めちゃくちゃ待ったよ。サントラ出たの、去年の7月よ?いくらなんでも焦らしすぎでしょ?それからずっと公式もネタバレも極力避けて過ごしてきたけど、かなりお粗末なヒアリング能力をもってして>>続きを読む
没後40年の節目に「モンク」と「イン・ヨーロッパ」の2作が同時上映されるとのことで、わたしは前者を観に行きました。まず驚かされたのは、バンドとカメラの距離の近さ。多少のズームを用いているとは言え、生々>>続きを読む
認知症の当事者である父と、献身的な介護に勤しむ娘。ふたつの視点が軸になっているだけではなく、父の意識は故郷と海辺を行ったり来たりで、かつての記憶と選択次第で有り得たかもしれない妄想との境界さえも判別で>>続きを読む
四半世紀の長きにわたり聴き続けているシャーラタンズがそこそこフィーチャーされている、と聞きつけて以来「これは必ず観に行かねば」と心に決めていたドキュメンタリーです。いきなりローゼズのラヴ・スプレッズが>>続きを読む
この長い長いタイトルだけでもそれと分かる情報量の多さ、カラーとモノクロの印象的な使い分け、映像と静止画とアニメーションをパズルの如く精緻かつ巧みに組み合わせるテクニック、とんでもなく豪華なキャスティ>>続きを読む
第1話、タクシー車内でのガールズトークが素晴らしく饒舌だっただけに、その後がすべて朗読劇のように思えてしまったのだけれど、元恋人同士もセフレ同士も教授と学生もかつての同級生も、それぞれが作品の中で本来>>続きを読む
西田尚美と市川実和子の過去のいきさつを、若気の至りと前のめりな勢いで録音したであろうカセットテープ(!)で露わにする展開には頭を抱えて叫び出しそうになったし、そんなモヤモヤを残したままの相手の娘を短期>>続きを読む
朝ドラ「エール」での好演に熱狂した福島県人として、ぬかりなくチェックしていた窪田正孝主演映画。それも政治を題材としたコメディだなんて、意欲作の匂いしかしないじゃないですか。ましてやタッグを組むのが宮沢>>続きを読む
それにしても、ミュージカルとヒップホップの親和性ってこんなに高いものだったんですね。よく考えてみれば分かりそうなことだけど、実際に劇中の会話が生活音と重なり合ってシームレスに歌唱へと繋がっていくのは観>>続きを読む
上映時間172分、特別料金2,500円の触れ込みに違わぬボリュームと密度。関係者へのインタビューと過去の映像を軸にここぞというタイミングでライブ映像を織り交ぜ、バンド結成から喪失と再生までをあるべき姿>>続きを読む
約50年前に行われた幻のコンサートフィルムが初めて劇場公開されるとあって、予告編からしてべらぼうにパワフルだったもんでそれはそれはもう楽しみにしてました。
主に歌を捧げる喜びが泉のように湧き上がって>>続きを読む
いちど目にしたら忘れられないこの強烈なビジュアル、5年前にFilmarksを始めた頃からちょいちょいトレンドで見かけていたので地味にずっと気になってました。これだけ細く長く観続けられてるってことは余程>>続きを読む
デイヴィッド・バーン×スパイク・リーという字面の圧に気圧されながらも、なるべく真っさらな状態で臨みたく例によって事前情報をシャットアウトした状態で劇場に赴きました。
冒頭、脳のプラスチック模型を手に>>続きを読む
冒頭、雨の東京。ある者は公園で、またある者はガード下で、センター街で、中央分離帯で踊り始めます。年代も見てくれもダンスの巧拙もそれぞれに異なる彼らはなぜ踊るのか。ひとりひとりの姿を追い、グループの主宰>>続きを読む
タイトルだけみてなんか良さそう、ってことで足を運んだのだけど、勝手に抱いていたイメージとはひと味違ってひねりの効いた美しい作品でした。映像が美しいというよりも、まずは構図が美しい。デザイン画の教科書っ>>続きを読む
かつての被写体やエディター、同業者でもある妻の談話を織り交ぜながら撮影風景や本人コメントを紐解いていく内容。とりわけ印象的だったのは、カメラ越しに彼と対峙したモデルや女優が皆にこやかに饒舌に語っていた>>続きを読む
ストーリーはこの上なくシンプルで登場人物も最小限、映像効果や音楽といった演出もごくわずかなので、これはぜひとも予備知識なしで直に体感していただきたいです。あらゆるものを極限まで削ぎ落としたらすごいもの>>続きを読む
秋に封切りされた際、この辺りではどういうわけか富谷のみの上映でタイミングが合わず観に行けなかったのですよね。それで先日、同監督による「私をくいとめて」を観た結果、本作を観たい気持ちがあらためて再燃して>>続きを読む
「美しく生々しくも繋がりを持たない映像の断片の数々、宙に浮いたままの寡黙なモノローグ、これらを覆う静謐で陰鬱な劇伴。いやあ、これ、難しいわ。想像以上に難解だわーと開始10分で白旗を上げました。」
↑>>続きを読む
公開前にたまたま目にしたのん×橋本愛対談、ビジュアルも二人の関係性も最高に素敵だったので「これは絶対観に行く〜!」と心に決めていたのでした。もうね、思いがけない点も含めて見どころたんまり。
まずは上>>続きを読む
予告編がド派手かつハッピーだったのに加え、キャストがえらい豪華ってことで楽しみにしてました。冒頭の採決シーンからブロードウェイの狂騒までを一気に駆け抜けるテンションの激アゲっぷりときたらもう、まさにつ>>続きを読む
名だたるミュージシャンが絶大な信頼を寄せる老舗スタジオの歴史に迫るドキュメンタリー。冒頭、銀座のシンボル和光前を歩く男性の姿を追う画がとてもよかったです。晴れの日も雨の日も夏の日も寒い日も、ずっと変わ>>続きを読む
まず、80年生まれの主人公が四半世紀にわたり撮影し続けた膨大な映像をもとに映画をつくる…というコンセプトがめちゃくちゃ巧く機能していると感じました。初めてカメラを手にしたその日のワクワク感や慣れない手>>続きを読む
伝説的バンド「キノ」のヴィクトル・ツォイが世に出るまでを描く…とは言え、バンドはもとより世情もろくに分からないまま触れる80年代前半のロシアはやけに謎めいて見えました。端麗なモノクロ映像も、着座かつ監>>続きを読む
身体的にものすごく疲弊していて、何なら観ながら寝ちゃってもそれはそれで気持ちよさそうだな〜なんて思ってこの作品を選んだんですけど、全然寝てる場合じゃなかった。めちゃくちゃエキサイティングでした。
と>>続きを読む
めちゃくちゃポップでファンキーで、そして最高にご機嫌なドキュメンタリーでした。椅子に座ったまま観てるのがしんどい、気を抜くとすぐ肩が揺れてしまいそうだった。
まずは何より創始者ベリー・ゴーディとその>>続きを読む
2018年公開作の中でとりわけ美しかった「君の名前で僕を呼んで」に感銘を受けたドラン作アンサー映画、それも自ら出演するとあって大いに楽しみにしておりました。
マティアス&マキシム、つまりマットとマッ>>続きを読む
うーん、圧倒的カタルシス不足。
ノエルとの断絶からビーディ・アイの一部始終、家庭内のゴタゴタを経てソロ活動で第一線に返り咲くまでをみっちり追ってる、それは分かる。分かるんだけど、どこを盛り上げて何を>>続きを読む