BSプレミアムで視聴。22年めのこの日を選んでオンエアするのは局としての気概?それとも報道態勢のあり方にまつわる戒め?
いろいろあって公開当時に見逃してしまった作品たちのひとつ、10年以上の歳月を経>>続きを読む
露出と明度をバキバキに上げた書割みたいな真夏の砂漠と入れ子になったモノクロパートがものすごく雄弁に立ち上ってくる様は宇宙科学の賜物?あるいは何らかの魔法?ふつうに考えればカラー映像のほうが圧倒的な情報>>続きを読む
先月録画しておいたBS松竹ノーカット版、ようやっと観られました。並の映画なら1本に1シーンあるかどうかの圧倒的ショットが惜しげもなく繰り出され続けるとんでもない118分、何という至福のひととき…!
豪>>続きを読む
セリーヌ・シアマ監督作「燃ゆる女の肖像」「秘密の森の、その向こう」を手がけたクレール・マトンが撮影監督を務めておられるとのことで、上映期間ぎりぎりのすべりこみでやっと観に行けました。
法廷ものに疎く>>続きを読む
60年代→40年代→50年代と3つの時点を行き来しながら限られた登場人物たちの繋がりを静かに、時に抉るように追っていく構成はやや起伏に乏しく淡々としているだけに、ここぞの場面でのギアの入り方が強く印象>>続きを読む
誕生月クーポンが有効期限を迎える前にすべりこみ(かもしれない)タイミングでようやく観に行けました。何はともあれ、カンヌまわりの一部報道を除き事前情報をあらかた断ったままこの日を迎えることができてよかっ>>続きを読む
もうね、何しろ素材が最高ですもんね。どこをどう切って貼って繋ごうがいかなる味つけを施そうが勝利の喜びと誇りが損なわれることはありませんものね。というわけで、ドーンと構えて全編ひたすらじっと見つめてもう>>続きを読む
父娘もの、割と好きでよく観るんですけどこれはなかなかの変化球だなーという印象。陽光きらめくリゾート地での大切な思い出、みたいなもんを想像してたらだいぶ痛い目に遭いました。
そもそもの話、記憶の発端と>>続きを読む
これまでワンダ、ノベンバーと素晴らしく刺さる作品を選んでこられたクレプスキュールフィルムさんの配給ならもう間違いないわ行く行く〜!とばかり上映を心待ちにしておりました。すべての情報をスクリーンから直に>>続きを読む
厚ぼったいセーターとレギンスで身体の線をすっぽり覆った女子大学生がゴージャスなマダムとの交流を経て春の訪れとともに蝶へと羽化するみたいなお話でした。登場するアダルトグッズはどれもこれもあられもなく猥雑>>続きを読む
アムールの国の小さなロードムービーかと思いきや、想像以上にストロング&チャーミングなマダムの粋な小話でした。パリの街並みを知るひとが観ればきっともっと楽しいだろうけど、エッフェル塔と凱旋門以外ほぼ何も>>続きを読む
フライヤーの淡く眩しい色調に惹かれて足を運んだのですが、見渡すかぎり真っ当にクリーンな人がほぼ出てこないグチャドロの下世話な話でした。工業地帯の砂埃まで運んで来そうにざらついた質感の映像と、暴力的なほ>>続きを読む
昨秋公開の映画がいまだに一日3回上映されてんのマジすっごいな、さぞかし血湧き肉躍るんだろうな〜ってことでわくわくしながら観てきました。序盤からテンポよくたたみかけてくる展開のアゲっぷり、有無を言わさぬ>>続きを読む
公開当時、地元では上映されず(今でもちょっと根に持ってる)Filmarksのクリップに長らく留まり続けていたドキュメンタリー。月末で全サービスの終了がアナウンスされているGYAO!にて今日まで無料公開>>続きを読む
例によって事前情報を極力頭に入れないままで臨んだところ「これが『最先端のカオス』か〜」と大いに困惑しつつも最終的には滂沱の涙を流す羽目になりました。マンガみたいに明快なのにおそろしく難解。ずいぶん変な>>続きを読む
BSプレミアムで四半世紀ぶりくらいに観ました。
まだ幼いけど紛れもなくレオ様だし、まだスパロウでもウォンカでもないけどエドワードは経たあとのジョニデと思うとすごくふしぎな感じがします。トランペット吹き>>続きを読む
台詞でストーリーを先導する作風ではないため観た人の数だけ解釈が分かれそうではあるし、舞台が約40年前のイギリスという点を鑑みても突っ込みどころがないとは言えないけれど、終映後はもろもろひっくるめてじん>>続きを読む
たまたま点けたBSであっという間に惹き込まれました。主要キャストはもちろん、周囲を取り巻く人たちとの関係をも丁寧に描く演出がとても良かったです。音楽の使いかたも巧みで、物語の展開を先導するような劇伴と>>続きを読む
インドの子どもを追う映画は概ね名作*1という経験則に従い、一切の事前情報を絶って臨みました。名だたる名匠・名優たちへの畏敬の念に溢れてたってか、終盤ほとんどラブレターみたいだった。
主人公視点で見る>>続きを読む
若い女に惑わされる既婚者が狼狽えたりやらかしたりする可笑しみや情けなさだけじゃなく「俺が振った」はずの女たちがさめざめ泣いたりなんかせず、笑顔でしれっとよろしくやってるのが最高でした。制服姿で煙草スッ>>続きを読む
約束の時間に間に合わない焦りがドタバタに次ぐドタバタを呼ぶコメディ、劇伴の賑やかさもあいまってモノクロらしからぬ華を感じました。煙草の吸殻や呑気な洗車の手つきなど、渋滞の描写が特に良かった。モブとモブ>>続きを読む
素敵なダイナマイトスキャンダルから早5年、いつか必ず観られるはずと確信していた三浦透子単独主演作が遂に来た!ってことでめちゃ期待してました。
自信がなくて流されやすくて、背中を丸めて吸った煙草を吐き>>続きを読む
美しい水や雪や髪や瞳は眩しい光に包まれ、不穏な取引や飢えがもたらす醜い小競り合いは影や闇に覆われる奇妙な映画でした。白と黒だけでなく、その合間に数えきれないほどたくさんの色と質感があることをこれほど強>>続きを読む
160分と長尺ながら、キレキレに映えるショットとヌメヌメ動く長回しに見とれてたらもう上映時間があっという間でした。長回しに関してはどうしたってバードマンを思い出さずにはいられないし、自分の立ち位置すら>>続きを読む
メインビジュアルが見てのとおりクラシカル英国紳士なカンバーバッチさんドーン!なのと、邦題がベタに甘々なもんでつい「憎めない変わりものの愛妻家かつ愛猫家、その生涯を追うハートフルストーリー!」的なもんを>>続きを読む
中世イギリスものってか歴史全般に疎いので、元ネタであるところの「アーサー卿と緑の騎士」だけはざっと頭に入れた上で臨んだのですが、それでもめちゃくちゃ難解でした。全てのカットに深読みを許す何らかのヒント>>続きを読む
きらびやかなドレスにもハイファッションにもとんとご縁のない身ですが、「原作:ポール・ギャリコ」と来ればそれだけでもう名作の予感。ギャリコと言えば「雪のひとひら」「ジェニィ」そして「猫語の教科書」、平易>>続きを読む
製作総指揮ダニー・ボイル&脚本・アーヴィン・ウェルシュときて主演がスパッドa.k.a.ユエン・ブレムナーなわけでつまりはチーム・トレスポなんですけども、冒頭いきなりあの青みかがった水に溺れるシーンをぶ>>続きを読む
まずは冒頭、"PETITE MAMAN"のタイトルが浮かぶママの後ろ姿を捉えたショットにしびれました。スクリーンの中の季節は秋、まさに今このタイミングで観に来られてよかった。
車の後部座席から運転す>>続きを読む
予告編を目にするたびに「これ絶対好きなやつ〜!」という予感をびしばし漲らせておりましたところ、想像以上にどストライクな作風でした。いやー、もう、大好き。時間をかけてじっくり丁寧に描くところと、軽めにさ>>続きを読む
かれこれ半年、毎週のように公式サイトを覗いては「東北はまだか〜」と呻いていたワンダ、やっと来てくれた…!あまりに待ちすぎて上映前にこんなに緊張したのは久しぶり、その緊張が最後まで解けなかったのは初めて>>続きを読む
2014年製作の本人公認映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」を7年前に観た記録などをざっくりおさらいした上で臨みました。
ご本人が今なお息災とは言え、80歳と高齢のため古い音源や映像がメイン>>続きを読む
冒頭、いきなり黒い画面に白抜きで「男か女かはどっちでもいい」の文字がでっかく記され、そのまま水槽の中のハコフグへと切り替わったのを見て「ふむふむ、そこら辺は力技で押し切るストロングスタイルなのね」と勝>>続きを読む
同時上映のロックン・ロール・サーカスよりも更に時を遡って全編モノクロ、ブレイク直後のアイルランドツアーを追うドキュメンタリー。行く先々でキャーキャー言われまくってる様はまさしくストーンズ版アハードデイ>>続きを読む
冒頭のジェスロ・タルからいきなり目がガンギマリでのけぞりました。フーはカメラがどこを向いててもキースにしか目が行かないってか、とにかくなんかもう凄かったです。わたし、仮にもしあと30年早く生まれてたら>>続きを読む
ものすごく導火線の長い線香花火みたいだった…!メイキングちょう観たい、あるいはずっとカメラ回してたひとのインタビュー読みたい〜
…ってことで終映後に公式サイトでプロダクションノートを読むのを楽しみ>>続きを読む