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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーンのalmosteverydayのレビュー・感想・評価

4.0
どぎついネオンカラーのフライヤーがやけに印象的だし予告編もおもしろそう、というわけでホラーや流血を大の苦手としているにもかかわらずおそるおそる観に行きました。結果、大正解。おもしろーい!それに、まさかあんなところで泣くとは思わず自分で自分にびっくりしました。

何がおもしろいって、モナ・リザの能力を「知ったそばから即利用する女」「知った後も態度を変えない少年」「最後までそれを知ることのない男」の在りようが各々めっちゃ際立ってくる展開と、サイドストーリーとして「母子の愛情のすれ違い」「能力を畏れつつ執拗に追う刑事」を絡ませる手腕がすばらしい。続きが観たいという気持ちと、ここで終わらせてくれてありがとう(しばらく余韻を楽しませてもらうぜ…!)という気持ちがぴったり半分ずつせめぎ合っております。あー、よかった。それぞれのその後に思いを馳せてたらエンドロールの緑の文字がまたグズグズに滲んできました。最初のほうでは淡い輝きを放っていた月が次第に妖しく色づいてくるのもたまらんかった。
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