バーニング 劇場版のバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

フリが丁寧なのでその時その時に主人公が感じているものに相乗りしやすく、そうなると構築してきたその信頼関係を利用して後半あたりの筋立てでひっくり返すといったことをしがちだけどそういうこともなく、同期させた主人公の感覚から導き出される景色の移り変わりや欲望のいたたまれなさといったものでカタルシスを生み出すという語り口だったので、こんな正面突破みたいなやり方もあるのだなあと。

ただそれは説明的というのと紙一重でもあって、主人公のリアクションなどに若干そうしたものを感じはしたものの、それでも理解を強要されるようなことはなく、妄想の枝葉を伸ばしていける余地はじゅうぶんに用意されていたのがまた。

あとやっぱり、寒中全裸が秀逸で、動機はひどく合理的なのに見ている分にはとても本能的で、ヒロインの夕暮れおっぱいともどこか重なるっていう、てか脱いだら即おっぱいには逆らえないよ。逆らえないよ。