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バーニング 劇場版のreifのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
2.8
韓国映画は面白い。わりに観ていない。いかんね。これは日比谷シャンテで予告を見て「観なければ」使命を受けた。村上春樹原作の韓国映画がどう仕上がるのか。結果は「散文的に過ぎる」でこういうのはどこで撮ろうとこうなるのかな…。読んでないんですけどね、『納屋を焼く』。三人の若者が主役で、皆、魅力が薄いのは痛い。特に主人公の「迷う者」が記号として「口が半開き」なのが無性にイライラする。迷うのと腑抜けているのは違う。北との国境近い韓国の農村の風景も、現代的で美しく見えない…。たぶん、日本に似すぎていて。廃墟としてのビニールハウス、という視点は良いのに。ギャツビーの抱える虚無なんかも下手したらただのイヤな奴で、主人公が恐れつつ魅惑されている感じが伝わりづらい。女なー、これは村上春樹のファムファタルなんだろう。美人で浅くて何を考えているかわからない女。どこがいいんだろう…。村上春樹の苦手な点です。若者たちの軋み合う音のような哀しみはいいと思います。全体としては、愛せない
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