「オズの魔法使い」で一躍スターダムに昇り詰めたものの、その後は苦労を重ね若くして散った女優、ジュディ・ガーランドのロンドン公演に焦点を当てた伝記的作品。
試写会にて。
レニー・ゼルウィガーのステージでの演技は、歴史に残るレベルじゃないかな。
身も心もボロボロのジュディが、やっとのことでステージに上がり、自分を奮い立たせるように歌い始め、徐々に自信を取り戻し力強く歌い上げていくその姿には何度も鳥肌が立った。
ふと斜め上を見上げる表情はジュディ・ガーランドそのものなの。
幼い頃からステージに上がり、「オズの魔法使い」の撮影では薬漬けにされ、それからずっと酒と薬と男に翻弄され続けていたジュディだけど、本当は愛に飢えたとっても優しい人だったんだなってのがレニーの繊細な演技から見えてくる。
最後のシーンは作りすぎ感があり映画としてはありきたりな展開だったけど、これはもう、レニー・ゼルウィガーの渾身の演技を見る映画。
一時期低迷気味だったレニーとジュディがなんだか重なって見えて、余計に感動。
