茶一郎

存在のない子供たちの茶一郎のレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.3
 自分を産んだ罪から両親を告訴する驚愕の導入から、12歳の少年の視点で子育て、ストリートの成り上がり、疑似家族モノ、恋愛と、正直「重い問題をオトナがこんなにドラマチックにして良いのか」とこちらが戸惑うほどに面白い作品。  
 レバノンの子連れ狼(12歳)は、スケートボードで赤ん坊を連れる。

  『僕の村は戦場だった』から始まる子供映画の系譜で、レバノン版『誰も知らない』のエンタメ化、近作では『フロリダ・プロジェクト』に近いですが、子役演技は他の作品群から頭一つ抜き出ています。主人公のゼイン君の立ち回り、眼、全てが素晴らしい。よくぞこの自然な演技を引き出した!【短】
茶一郎

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