ベビーパウダー山崎

イメージの本のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

イメージの本(2018年製作の映画)
4.0
世界(社会)は暴力で形作られているので、映画が暴力に取り憑かれているのは諦めるしかない。世界=暴力=映画(映像)。老いた身体と脳、朽ちていく己の眼に映る映画(世界)も終りが近い。新しいとか古臭いに一切流されない表現を貫いている老人。誇大妄想狂の老人を演じている老人。サンプリングとファスト映画、ゴダールのYouTube。今さら闘いさえ虚しい。映画史の映画死。