FumiyaIwashina

アメリカン・アニマルズのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.5
ケンタッキーに暮らす四人の普通の大学生が起こした強盗事件。実行犯四人の他に親や関係者などのインタビュー映像も挿入しながら、物語が進み、これまでのクライム映画とはひと味もふた味も異なる。
計画から準備の段階まではよくある展開だが、実行シーンに入ってからはドジと緊張で冷静さを失っていく要素がとてもリアルで引き込まれた。
司書を縛ることにも罪悪感を感じる彼らは決して極悪人ではなく、閉塞感から脱却するために起こしてしまっただけで、誰にでも起こりうる危険性を伝えようとしている。
しかし、こんな犯罪を起こしてもそれを映画化して、それぞれの道をまた歩んでるのは、いかにもアメリカらしくて興味深いが、この映画の挑戦的な取り組みがいいかと言われると判断に迷う。そもそも、大学生にしては分別がなかったなとは思った。