さうすぽー

アースクエイクバードのさうすぽーのレビュー・感想・評価

アースクエイクバード(2019年製作の映画)
2.4
自己満足点 46点

うーん、思ったほどじゃないな(^_^;)

アリシア・ヴィキャンデル主演の80年代の日本を舞台にしたNetflixオリジナルの配信映画!

日本で仕事をしているルーシー(演:アリシア)がある日警察に呼び出され、失踪したアメリカ人の友人の殺人容疑がかかったことで、失踪したアメリカ人の友人と奇妙な男性カメラマンとの交流と悲劇を回想していくサスペンス・スリラーです。

エクス・マキナを観たときから、僕はアリシア・ヴィキャンデルが大好きです。
そんな彼女が日本で撮影をし、日本語も喋るというだけで楽しみでしたし、予告編から面白そうだったので観ました。

では、ここから好きだった点と嫌いだった点に分けて話します。

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①好きだった点

東京や佐渡島で実際に撮影されただけあって、日本の描写が凄くリアルでした。
外国映画の日本描写は監修の人がいないからか、描写がおかしな所が多いと思います。今年だと「アベンジャーズ/エンドゲーム」でさえ変な描写でした。
ですが、この映画ではしっかりと描ききれていたと思います。
自然の風景も、綺麗な映像と相まって非常に良い味を出していました。

また、アリシア・ヴィキャンデルを含めたキャスト陣の演技は殆ど良かったと思います。
特に良かったのが、アリシアと恋に落ちる男性を演じた小林直己です!
彼は「3代目J Soul Brothers」のダンサーなので俳優としては観たことがなかったのですが、どこか浮世離れしていてミステリアスな雰囲気が非常に似合っていました。
あとは台詞回しが良くなれば完璧だったと思います。

その他、日本において多い地震の下りが映画の不安さを煽っていたと思います。

②嫌いだった点

とりあえずは主要人物であるアリシア演じたルーシーとライリー・キーオ演じたリリーのキャラクター設定が薄く感じます。
ルーシーはいきなり小林直己演じる日本人男性に写真を撮られて、特に理由も無く惹かれた感じが雑に思えますし、リリーはとりあえず自己中で可哀想アピールするところが嫌いでした。

また、主人公のルーシーは自分が周りに死を近づけるという幻覚に陥っています。なので、最初はサスペンスではなく、ホラー的な感じで観てしまいました。
ただ、実際はそういうわけでもなくリリーの失踪事件を追ったサスペンスだったので、どちらを描きたいのかがわからなかったです!

あと細かい点になりますが、アリシア・ヴィキャンデルが終盤で長い日本語の台詞があるのですが、英語の方が良かった気がします。
アリシアが非常に長い日本語の台詞でカット無しで演技したのは凄いと思いますが、別に場面的に日本語じゃなくて良かったんじゃないかなぁ(笑)

感想をまとめると、
映像は非常に美しかったのに対し、ストーリーが抽象的なのに突っ込みどころも多い等でノイズが生じた関係であまり面白くなかったです。