すたっく

アラジンのすたっくのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
2.9
個人的には不満足ですが、
最低限映画としての体裁を保てていたと思うので2.9です…。

まず良かったところを。
ジーニーのコミカルな部分がよく描かれていて、実写なのにアニメに負けないくらい暴れまわっていた点は素晴らしいです。
また、ストーリーの大筋も依然変わらず、王道を行く分かりやすいテーマでした。
さらに今作は、アニメ版に無いキャラクターの掘り下げがあった点も評価できます。既存のイメージとは少し違う一面が見られるので、新鮮な気持ちで見ることができました。

後述の不満点はありますが、映像、演出音楽全てディズニーらしく高水準で、全体的に面白い作品です。

個人的な不満点を二つ
一つ目に、今作で追加されたジャスミンの歌ですが、メッセージが近年のポリティカルコレクトネスに配慮したような曲で、不自然に感じました。
そもそもアニメのジャスミンの性格や境遇なら歌いそうにない歌なだけに、実写オリジナル要素と割りきるには異物感があります。
「この曲はジャスミンの言いたいことなのか、ディズニーが言わせたいことなのか、どちらだろう?」という疑念が晴れません。

※最後の不満点は吹替の不満ですので、字幕で見るぶんには問題ありません。
二つ目は、翻訳の語呂の悪さです。
昔のアラジンを吹替で見た名残で吹替で鑑賞したのですが、どうしても翻訳した歌詞のテンポが悪く、音にハマっていないように感じました。
もとの歌詞に引きずられてしまい、テンポだけでなく言葉選びも悪くなっていたと感じました。言葉がスッと入ってきません。

この2つさえなければスコア4は固いのですが…。
映画に没入しきれないはっきりとした要因だったため大きく引かせていただきました。
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