公開当時小学生だった私にとっては、この映画そのものが懐かしい匂いになりつつあります。
この映画の凄いところは、例え昭和の時代を知らない年齢層が見ても「懐かしい」という感情、そして甘いノスタルジーを感じさせてくれるところです。
その上で、本作はその「懐かしい」を肯定的にも否定的にも描いています。
過ぎた日々は途方もなく尊く、その思いがあるから今の辛い日々を乗り越え、昔と同じぐらい尊い未来を築いていくことができる。
そんなメッセージを受けとることができる映画だと思います。
クレヨンしんちゃん、というブランドの中ではかなりの異色作ですが、映画が好きなら是非見ていただきたい作品です。