すたっく

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のすたっくのレビュー・感想・評価

4.0
漫画で結末まで知っている状態で視聴しました。

前半に関しては、良い雰囲気ですが映画として見ると若干物足りなさも感じました。
ありていに言えば地上波のアニメでも良かったのでは?という感覚。
※本作品のアニメが他作品の映画に匹敵するクオリティであることも、このように思ってしまう一因かもしれません。

しかし、若干駆け足の厭夢戦もクライマックス直前の役割をしっかりこなし、最後の戦いに向けて盛り上げてくれました。

そしてこの映画の肝でもある最終決戦は製作の情熱なのか意地なのか、まさに異次元と呼べる剣戟で圧倒されました。
素晴らしいアニメーションだけでなく、鬼と鬼殺隊それぞれが求める強さにも焦点を当てた画作りは素晴らしいです。
(原作の漫画に不要な手を加えている訳ではなく、原作の流れを妨げずに映像作品として仕上げています)

その他にも音響、声優の演技など、良いところを上げればキリがありませんが、とりあえずここまでにさせて頂きます。

全体を通して、アニメを見ている方は勿論のこと、原作好きにも最後の三十分のためだけにでも観て頂きたい映画だと感じます。
すたっく

すたっく