S.キング原作の「ペットセメタリー」の再映画化。
原作もオリジナル映画も評価は高かったし自身も好きなので、これまたリメイク価値があるのかキングファンとしてと興味で鑑賞。
大胆な変更などはしていなかった、ほぼ1989年版とかなり同じでこの作品もまた、たまにあるリメイクの意義に疑問を感じる一本だった。
特殊メイクなどの多用は控え、VFXで処理が施されるなどの部分は今風で作品自体も洗練されてる感もあったがオリジナルの持つ悲壮感や主人公が陥るもう分かっていても戻れない絶望感はこのリメイクでは出せていなかった様に思う。
ラストの辺りだけリメイク版独自の展開を見せたがどうせなら完コピといえる次元までオリジナルに近づければ逆にもう少し評価は上がったのではないか。
役者に関してもオリジナルでゲイジ役を演じたミコ・ヒューズの演技がこの世のものとは思えない凄さで、あの凄まじい形相をあの年齢で演じていたのが印象深かったが本作のエリー役のジーテ・ローレンスもなかなか頑張っていた。
しかしあの恐ろしい形相と迫力のゲイジに軍配があがる。
ジョン・リスゴーは顔のアクが強くって昔は少し苦手だったがいい感じのおじいちゃんになっていたし、役も合っていた。
時は流れてるんだなーと。
そしてエンディング曲にラモーンズの例の曲を持ってきたのは少しテンション上がった。カヴァーだったけど。
総評。
これが初映画化作品だったら良作の部類にはなるが、、
オリジナルで充分です。