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スパイ in デンジャーのmaverickのレビュー・感想・評価

スパイ in デンジャー(2019年製作の映画)
4.5
『アイス・エイジ』シリーズの製作会社、ブルースカイ・スタジオの最新作。日本では新型コロナウイルスの影響で劇場公開が中止に。ディズニーが20世紀フォックスを買収したため、日本ではディズニー+でのみ観ることが出来る。

非常に良く出来た作品。アクション満載、テンポも良くコミカルで楽しめる。09年の短編アニメーション、『Pigeon: Impossible』がオリジナルらしい。その名前からも分かるように、有名なスパイ映画のオマージュも満載。秘密兵器のガジェットがとてもユニークで、007を彷彿させてニヤニヤさせる。それらで敵をばっさばっさと倒してゆくが、血を流さない遊び心ある仕様が素敵。ファミリー層に向けた、安心して楽しめる作品となっている。

『MIB』のウィル・スミスと、『スパイダーマン』のトム・ホランドが共演というのも豪華。二人とも本人のまんまなのがユニーク。ウィル・スミス演じるランスはクールにラップでも歌い出しそうだし、トム・ホランド演じるウォルターは大事な情報をうっかりしゃべっちゃいそうだった(笑)。二人をモデルにしてるのは一目瞭然。アニメーションとはいえ、二人がバディを組む姿にわくわくしっぱなしだった。

ランスは優秀なスパイで、ウォルターは天才的な発明家。この二人のコンビのアクション映画というだけで十分楽しめるのだが、何とランスはウォルターの作った実験薬を間違って飲んで鳩に変身してしまう。だから『Pigeon: Impossible』というわけ。この鳩をコミカルに演じるウィル・スミスがまた最高。鳩なのに頑張ってミッションを達成しようと奮闘する。ウォルターと鳩になったランスが繰り広げるバディムービーなのだ。

大画面映えするであろうスケールの大きさは、劇場で観れなくて本当に残念。映画館で楽しみたかったな。けどディズニー+に加入してれば観れちゃう。何てお得なんでしょ(宣伝)。間違いなく全年齢向け。愛らしいキャラクターに子供は釘付け。さらにスパイ映画好きな大人もうならせる。ウィル・スミスは主演映画が苦戦続きだけど、『アラジン』と本作はハマってた。こういう路線で行くのが良いかもしれないね。
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