がんがん

記者たち~衝撃と畏怖の真実~のがんがんのレビュー・感想・評価

3.0
恥ずかしながら見終わった後、すぐにグーグルマップでアフガニスタンの位置を確認した。

たまたま時間が空いていて、俳優がやたら豪華だなくらいの軽い気持ちでチケットを買って劇場に入ったらまさかの貸切状態。

9.11絡みの作品なのか〜っと、ぼーっと見始めたら冒頭黒人少年の問い掛けにズドンと心臓にパンチをくらった。

当時は何となくあの辺りでの戦争がなんだか大変だなぁ、としか思っておらず、ミサイルが飛び交ってるニュースをテレビの画面で見てもまるで映画のようで現実感はなく、イラクを早くぶっ潰せアメリカよ、と何の疑問もなく思っていた。

鑑賞中、ふと幽遊白書の中の台詞を思い出した。
「戦争も善い国と悪い国が戦ってると思ってた」

アフガニスタンの位置を知らないあの名も無き黒人の少年は正義を信じ戦った。結果足の自由を奪われてしまった。映画の冒頭に発した台詞は戦争に対する疑問だった。しかし、映画の最後に発した台詞は戦争に赴いた先達への感謝だった。

真実を知らない事が幸せなのか、真実を知っても自分が信じる正義を貫く事が幸せなのか。

あの少年は何も知らず盲目的に国のために戦えたから幸せだったのか、真実を知っても自分の正義を信じ戦い抜いたから幸せだったのか、どっちだったのだろう。ただ単に戦争の可哀想な被害者という描かれ方ではなかったような気がする。

真実を追求し続ける事が、人間が人間であるために最も大事な事だと教えてくれました。

ぼーっと生きてちゃダメですね、本当に。

人から聞いた話は鵜呑みにせず必ず裏を取ること。

周りの大勢の人達が白と言っても、自分が黒と信じたなら最後まで信じ抜くこと。
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