もしもゾンビ感染者の75%が回復して、社会復帰できたとしたら…しかもゾンビであった時の記憶が鮮明に残ったままなら…?
このワンアイデアだけで見事な傑作でした。
あっという間の95分。
本日からKBCシネマが再開しました。
潰れなくて本当によかった。ミニシアターをこれ以上潰させてはいけない…
3月22日にハーレイクインのおかわりをしてから、丁度2ヶ月。再開一作目は本作を観れたらいいなぁとずっと思ってて。ようやく映画館で映画を味わうことができました。
ここ最近ずっとスマホかTVモニターでの映画鑑賞だったので、スクリーンに目のピントがなかなか合わなくてビックリ。久々に観れた映画泥棒のCMはなぜか感極まるものがありました。
どんな物語かとワクワクしながら映画館に向かう。
映画館の扉を開く。
どの席にしようかとチケットを買う。
真っ暗な館内。
大きなスクリーンに投影される映像。
スピーカーから発する音響。
エンドロールまで余韻に浸る。
鑑賞後に点灯する照明。
映画館の扉を開けて帰路に着く。
ただ「映画を観る」だけじゃなくて、「映画を観ることを体験している」のだと、やっぱり映画は映画館で体感するものだ、と改めて実感しました。
本作が描くのは感染した者が回復者となるが、日常生活は簡単には帰ってこず、社会の中で迫害されてしまう様子。
75%は回復できたが、まだ25%は感染者のまま。
もしも自分の大切な人をゾンビに殺されたら?
もしも自分の大切な人を、自分が殺してしまったら?
この2つの重い問い掛けが物語を紡ぎます。
新型コロナウィルス感染者、またはその家族へのいわれなき差別、医療従事者への偏見。ニュースを見ればそんな悲しい出来事が…
どうか冷静に。どうか感情的にならず。完全終息への努力を続けていきたいと思います。
福岡は連続7日感染者ゼロとなりましたが、油断すればすぐに第二波がやってくるでしょう。
大阪へ帰るのはもう少し辛抱してから。
大切な人を守るために。