がんがん

CURED キュアードのがんがんのレビュー・感想・評価

CURED キュアード(2017年製作の映画)
4.2
もしもゾンビ感染者の75%が回復して、社会復帰できたとしたら…しかもゾンビであった時の記憶が鮮明に残ったままなら…?

このワンアイデアだけで見事な傑作でした。

あっという間の95分。


本日からKBCシネマが再開しました。

潰れなくて本当によかった。ミニシアターをこれ以上潰させてはいけない…

3月22日にハーレイクインのおかわりをしてから、丁度2ヶ月。再開一作目は本作を観れたらいいなぁとずっと思ってて。ようやく映画館で映画を味わうことができました。

ここ最近ずっとスマホかTVモニターでの映画鑑賞だったので、スクリーンに目のピントがなかなか合わなくてビックリ。久々に観れた映画泥棒のCMはなぜか感極まるものがありました。


どんな物語かとワクワクしながら映画館に向かう。

映画館の扉を開く。

どの席にしようかとチケットを買う。

真っ暗な館内。

大きなスクリーンに投影される映像。

スピーカーから発する音響。

エンドロールまで余韻に浸る。

鑑賞後に点灯する照明。

映画館の扉を開けて帰路に着く。

ただ「映画を観る」だけじゃなくて、「映画を観ることを体験している」のだと、やっぱり映画は映画館で体感するものだ、と改めて実感しました。


本作が描くのは感染した者が回復者となるが、日常生活は簡単には帰ってこず、社会の中で迫害されてしまう様子。

75%は回復できたが、まだ25%は感染者のまま。

もしも自分の大切な人をゾンビに殺されたら?

もしも自分の大切な人を、自分が殺してしまったら?

この2つの重い問い掛けが物語を紡ぎます。


新型コロナウィルス感染者、またはその家族へのいわれなき差別、医療従事者への偏見。ニュースを見ればそんな悲しい出来事が…

どうか冷静に。どうか感情的にならず。完全終息への努力を続けていきたいと思います。

福岡は連続7日感染者ゼロとなりましたが、油断すればすぐに第二波がやってくるでしょう。

大阪へ帰るのはもう少し辛抱してから。

大切な人を守るために。
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