「いいバイクだな」
現在公開中のとあるヒーロー映画で、ニコラスケイジがとんでもないカメオ出演をぶちかましてくれたので再鑑賞。
ニコラスケイジがゴーストライダーを演じる00年代のマーベルアメコミ映画。
父親を助けるため悪魔メフィストフェレスと契約し、燃える骸骨の戦士、ゴーストライダーとなったスタントマンが、炎を纏うバイクに乗りながら悪者と悪魔を退治していくダークヒーローな物語。
アメコミ映画なのにアクションシーンがほとんどなく、ストーリーも平坦というちょっとお粗末な作りだが、ビジュアルがかっこいい作品だ。
炎を纏った骸骨が禍々しいバイクに跨って周囲を蹴散らしながら疾走する。
これだけでも十分にインパクトが抜群で、ダークヒーローとしての絵が成り立っている。
更にこの映画のゴーストライダーはヒーローものなら必ず描かれるであろう"悩み"や"悲哀"といった部分を全く感じさせず、敵に対しても圧倒的に優位に立って無双を繰り返していく。
始めから既に完成されているキャラクターと言えるだろう。
このシリアスなストーリーやコメディなギャグでない、とにかく悪者をボコボコにするぞというガキ大将的なノリで物語が進む本作のスタイルは、他では味わえない特別なカタルシスがあると僕は思う。
あと最高にかっこいいのがメフィストフェレスを演じるピーターフォンダ!
歩いて話しているだけなのに存在感が凄い!
しかもニコラスケイジのバイクを見て「いいバイクだな」と反応するという『イージーライダー』好きとっては堪らない素晴らしいサプライズをやってくれる。
確かにB級でバカバカしい作品だとは思うよ。
だけど僕は好きなんです!