柏エシディシ

The Witch/魔女の柏エシディシのレビュー・感想・評価

The Witch/魔女(2018年製作の映画)
2.0
傑作「新しき世界」のパク・フンジョンのサイキックアクション。
シネマート新宿さんの限定公開時見れなかったのでWOWOWで見れて嬉しい。

組織に改造された悲しき殺人マシーンが市井に身を隠し、平穏に暮らしをしていたが、やがて追っ手が迫り、その力を解放する…
っていう何度も観てきた様なおなじみのヤツです。

まぁ、おなじみなモンですから、作品の成否は主人公のキャラ造型とon とoffのギャップの見せ方な訳ですが、コレが絶妙。
キム・ダミちゃんの可愛らしい素朴な佇まいからの、後半、こちらの共感や同情を置いてけぼりにする殺人マシーンぶりの落差が物凄い。
どっちが敵役か判らん勢い。
ゆで卵を口いっぱいに頬張っていた娘と同じには見えないw

全体の構成として、やはり前半パートがやはり冗長に感じざるを得ないのと、プロットに捻りが少ないのは作品的に弱いかなぁ。
クライマックスの大殺戮大会も、パク・フンジョンなだけになかなかに血生臭いことになりますが、そこに至るまでに各自のキャラクターやパワーバランスを掘り下げて描写してないので、エモーション面でもアクション面でも、性急でまとまりに欠けるのが残念かと。
チェ・ウシク演じる敵チームなんかは栗山千明似の腹心も含めて、主人公と好対照のドラマもありそうで、もっと面白く描けたと思うのですけれどね。ちょっと残念。

一応、クリフハンガー的に繋がっていく様です。
主人公が強すぎるのもあり、ドラマとして盛り上げるのは難しい気もしますが、キム・ダミちゃんの可愛さに免じて、ちょっと期待。
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