はる

モンスターハンターのはるのレビュー・感想・評価

モンスターハンター(2019年製作の映画)
3.9
『フィフス・エレメント』の頃にはミラ・ジョヴォヴィッチがアクション俳優になるなどとは想像もしないが、『ジャンヌ・ダルク』での好演もあったから、実は向いていたんだろう。今作ではまさに『ジャンヌ・ダルク』を思い出させるコスチュームがあった。

『バイオハザード』に続いてのカプコンゲーム作の映画化ということで、夫でもあるポール・W・S・アンダーソンとのタッグが踏襲された。
だから今後のシリーズ化は想定されているだろうし、実際そういう内容だった。そのために物語として物足りない印象は否めないが、映像面での楽しさは評価したい。
また、“ハンター”役のトニー・ジャーの配役も成功しているし、あくまで言葉が通じないという設定を貫いてアルテミスと通じ合うまでをくどいくらいに描いたのは、オンラインゲームにおける他言語間でのコミュニケーションを再現したかったからだろう。そうして他者との連帯を示した。

現代兵器とモンスターの戦いもあって、ポテンシャルは相当あるなと感じた。だからうまくいって続編が作られたら、それこそがエピソード1なのかもしれない。
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