ひたる

THE GUILTY/ギルティのひたるのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

ポスターの絶賛っぷりに惹かれたが、ハードルが上がりすぎた。やはり期待はしないほど楽しめる。何事にも高低差が必要だ。

しかし観終わった後に「そういや犯人の顔も被害者の顔も出てないんだよな」と驚いたのも事実だ。情報は電話越しの声だけだが、状況がありありと伝わってきて実際に現場を見ているような気分になっていた。映画を観ていて常々、没入感を左右するのは音だと考えていたが、今作はまさにそれを体現したような作品だった。

ただ主人公には全く共感できなかった。最初は頼れる正義漢かと思っていたが、段々と歯車が狂っていくように空回りしだして怖かった。信奉者は得てして光に目を焼かれてしまっている。彼は「正義」の信奉者だった。それが主観によるものとも知らずに。勝手に突っ走って、勝手に自滅している。終盤の「やっちまった…」って虚無顔から瞬時に阿修羅に変態を遂げ、PCを破壊し始めるのはもはやギャグ。

被害者が精神病患者というオチはあまり目新しさを感じなかったが、それでも少しは驚いた。それは私も脳内の映像を信奉していたからだろう。視野狭窄には気を付けたい。
ところで腹の裂けた赤ん坊は本当に映ってなかったっけ!?今でもありありと思い出せるんだけど!!!グロいって!!!!
ひたる

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