ロケットマンのやまモンのレビュー・感想・評価

【素直に生きることは難しい。】

凄く才能のある人が自分の内面を素直に表現出来れば、多くの人が共感してくれる。
しかし、表現はいつしか人びとの期待に応え続けるための道具、自己の存在を認めてもらうためのものになっていく。
そして才能のある人ほど矛盾に苦しむのかもしれない。
そして敵はやはり自分自身の中に居るのだろう。自分に嘘をつかないことはなかなかに難しい。
内容的には地味。ボヘミアンが陽なら、こちらは圧倒的な陰。
そしてもう少しストーリーにメリハリが欲しかった。しかし、示唆に富む作品でもあった。