サッカーと映画観るのがすき

キングダムのサッカーと映画観るのがすきのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.0
マンガ原作の実写映画化は数あれど、社会派・青春モノなどの現代劇ではない、SFや本作のような世界観・スケールの表現が求められると、観るも無惨な作品が出来上がる前例も少なくなく、原作の大ファンとしては少々不安はありましたが、、、

大健闘ではないかと!
ロケーション、セットも従来の日本映画のイメージは超えてきていて、原作の世界観がよく再現されてました。
アクションシーンは若干戦隊ヒーローもの的クオリティっぽいし、どーみてもゴム製に見える甲冑とか、山の民の無理して野生児してます感とか、いろいろツッコミどころはありましたが、なかなかの迫力ですw

そして役者さん。人気マンガの個性的キャラを壊さないよう皆相当頑張ってるなぁと思いました。
なかでも、吉沢亮が秀逸!ぶっちゃけこの映画、彼(嬴政)が主役といってもいいくらい、原作をも凌駕するほどの存在感でした!
あと、大沢たかおのレスラーみたいな体づくりには感心したわー(ちょっと面白キャラになってたけど、それが王騎だからしゃーない)
そして、長澤まさみの二の腕と太もも!w

と、、、マンガの実写化としては素晴らしかったですが、はたして原作未読の人にとってはどーなんでしょうかね。原作に忠実であるあまり、非常にマンガ的なキャラ立ちは客観的に観ると過剰にも思えました。
原作ファンにはこれが嬉しいんですけどね。難しいところです。

当然続編を期待する気持ちはすごーくよくわかるんですが、本作を超えるのはさらに難度が上がる気がします。
この後、ストーリー、シーンは大規模な戦場シーンが増えてきます。その中で個性的で超人的な武将がゾロゾロ出てきますw 原作では彼らとの師弟/ライバル関係とそれぞれとの戦いをへて信が成長していくわけですが、尺の中で過不足なくキャラとエピーソードを整理するのは難儀だろうなぁ。
もちろん、大規模な戦場シーンには、金も時間もかかるだろうし。
さらに、おそらく作品中もっとも人間離れした剣技をもつ 羌瘣 という未出の超重要キャラを誰がどう演じるか(特撮、CGこみで)は、かなり難題かも。

とはいえ、やはり続編観たいですね!